ダブルクリップで固定して本を裁断する方法(コミック編)
ダブルクリップを使用した本の裁断方法が見当たらなかったのでまとめてみた。裁断機やローラーカッターといったハイテク製品と比較していないので最善の手段かは分からないが、30冊程度裁断してみて大きな不満はない水準に達したので参考になれば幸い。最大の魅力はなんと言っても安さ。すべて100均で揃う道具ばかりなので、400円すぐに裁断が開始できる。時間はあるがお金がない無職や自宅警備の人にオススメ。
前提:右利きの人を前提とした説明になっている。また作業環境は、台などは使わず床に新聞紙と1000ページぐらいのコミック誌をおいて作業している。
用意するもの
・ダブルクリップ
大きなクリップが2つあればよいが、薄いA5コミックや雑誌用に小さいサイズもあると便利。ダイソーの一番大きなタイプ(6個入)で、B5コミック、2分割した月刊コミック誌が挟める。
・カッター
普通のカッター。刃(の幅)が太いタイプが良いと思う。
・定規
ステンレス製の薄い定規を使用しているが、ダイソーにはなかった。プラスチック製でも問題はない。
・カッティングマット
ダンボールでも代用可能だが、すぐボロボロになってゴミも増えるので、あると便利。ダイソーで購入。
あと座布団がある膝が痛くなくて楽。
裁断方法
本と定規を固定する
まずカバーをとる。つぎに切断したい位置に定規を当ててクリップで固定する。カットする幅は3mm程度。本の下部のクリップは定規が5mm程度はみ出すように固定。上部は斜めに挟んで固定する。この時点で定規を動かそうとしても、かなり力を加えないと動かないハズ。
クリップの分、本の右側が浮くので、左側に適当な厚さメモ帳などを敷いて水平にする。
本を裁断する
本の上に左手をのせて体重をかける。本を固定するというよりは、前のめりになった体を左手で支える。その下に本がある。という感じ。本と定規はクリップで固定されているので、本を固定することだけ意識する。
本上部から下部にかけて、カッターで切断する。初めはあまり力を入れず正確さを意識する。侵入するときは刃を垂直気味に立てて、垂直に切れているか確認しながら何度もなぞる。
力の入れ方にもよるが、だいたい上部から1/3ぐらいの位置が最初に切断される。さらになぞっていくと上半分が切断されるが、完全に切断せずに裏側がうすーくつながっている状態で止めておく。下部はそのまま続けても刃が本に挟まれて(摩擦が強くて)うまく切れないし力も入りづらい。
そこで本の上下を逆にして、(さっきまでの)下部の方から刃を入れる。カッターを持つ手と、固定する手も入れ替える。利き腕でないため最初は違和感があるが、数冊繰り返せば慣れてくると思う。下部が切断されたら、上下を元に戻して上部を完全に切断する。刃を中間から入れて下部から切断してみたり、裏から切ってみたりいろいろ試したが、上下をひっくり返すのが一番安定した。
それでも下部が垂直に切れない場合がある。本を裏がえしてみると下部にかけて盛り上がってたり。その時は刃を寝かせて盛り上がった部分を削る(ごぼうのささがきイメージ)ことで調整できるが、微調整でとどめるのが吉。切断面を完ぺきな平面に近づけたくなるのが人情だが、ささくれ立ったりして悲惨な結果になる。
クリップを外して切断した側をパラパラめくって切れていることを確認する。最初と最後やカラーと白黒の境などは、のりでくっついていることがあるので手ではがす。
コミック本はこの方法ですべて裁断できるし、他の種類もこれが基本になる。
終わりに
慣れてくると品質や作業スピードが向上してくるが、刃物を扱っていることを常に意識して慎重に作業してほしい。