会社を辞めた理由(金銭面)

先日書いた会社を辞めた理由(無職を始めた理由)の中の、金銭的な理由についてもう少し詳しく書こうと思う。

・株式配当金・株主優待という新たな収入源の確保
株は4年ほど前から始めた。初めてすぐに東日本大震災が起きたため、よく覚えている。500万円ほどで始めて地震でいきなり60万ほど値下がりして涙目状態だったが、その後も給料や配当金でコツコツ買い増していった。キャピタルゲインではなくインカムゲイン狙いで、配当金&株主優待で100万/年ぐらいの収入に成長した。年収100万ではちと厳しいが、給料とは別の収入源が確保できたことは退職へのハードルをかなり下げてくれた。

僕に株取引の才能があるとは思わない。始めたタイミングがよかっただけだ。スタート当初こそ地震で大きく下げたが、民主党の体たらく政権のおかげで2年間安く株が購入できた。十分仕込んだあとにアベノミクスで一気に花開いた格好だ。その過程で値上がりした(利益率が下がった)株を売り、別の高利回り銘柄を購入することで、現在のポートフォリオを築くことだできたので、個人的には民主党に感謝している。

・マンション購入による生活費の圧縮
アベノミクスによる株高が続く中、株を売却し中古マンションを購入した。それまでは月7.7万の賃貸マンションに住んでいたため、火災保険や更新費を入れると年間100万ほど衣食住の住にかかっていた。それがマンションを購入したことで、管理費12万、税金5万、保険1万の年間18万に住を圧縮することができ、年収100万あれば生活が可能では?と考えるようになった。

・マンション購入による給料の低下
会社の手当に住宅手当というものがあり、1.5万円もらっていたのだが、マンションを一括購入してそれが貰えなくなってしまった。ローンがあれば手当を貰えるので、月2万程度返済する少額の住宅ローンを組もうと目論んでいたが、物件が少々特殊で一般の住宅ローンが組めなかった。そんな人向けのセーフティーネット的なローンもあったのだが、最低借入金額が400万で金利も4%なので、手当のほとんどが利子返済に消えてしまいメリットがなかった(そのおかげで買い手がつかず、相場より安く物件が買えた)。うちの会社は一応ベアがあって、ここ数年は2500円づつ上がっていたので、6年前の給与水準に戻ってしまった計算だ。なんだか頑張っているのがバカみたいになり、これも退職を考えるようになった理由のひとつである。

・高い税金
2500円のベアはあるものの、それを上回る勢いで税金や年金が高くなるので、手取りは逆に減っている。配当金も無条件で20%は税金に持っていかれる(配当金を得るためにリスクを取っているのにね)。働けば働くほど上納金は上がり、時給は低下していく。逆に収入を押さえれば税金や年金は安くなったり無料になる。低収入なら確定申告することで配当金も配当控除が受けられるし、税金も安くなる(ただし収入がふえるので、どちらが得か判断が必要だが)。そんなシステムで働くモチベーションを維持せよというのは無理な話ではないか?

・まとめると
収入の増加、支出の低下により、給与所得がなくても生活できそうな目途が立ったため、金銭面から仕事を続ける理由が大きく低下した。扶養家族がいたり、金のかかる趣味があるとこうはいかなかっただろうが、幸い自分にはそのどちらもなかった。めでたしめでたし。

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