東京オペラシティアートギャラリーへ行く

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ぐるっとパスを利用して東京オペラシティアートギャラリーに行ってきた。

基本情報

アクセス:京王新線「初台駅」より徒歩5分
開館時間:11:00~19:00(金・土は20:00まで/入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
一般料金:1200円
所要時間:約50分
コインロッカー:あり(100円返却式)
写真撮影:NG
行った日:2015/5/12

みどころ

年に4回企画展を開催しており、内容はその都度変わる。現在は「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」を6/28まで開催中。精神科医である高橋龍太郎氏の現代アートコレクションとのこと。精神科医って儲かるんだなぁ。平日だがそこそこ(20人ぐらい?)お客さんが入っていた。ただスペースが広いので混んでいるという感じではない。

「ミラー・ニューロン」とは、他者の行動を見て「鏡」のように自分も同じ行動をしているかのように反応する神経細胞を意味し、それは他者との共感や模倣行動をつかさどるとも考えられています。本展においては、日本の現代アートに広く見られる「なぞらえ」の作法が、「模倣」「引用」などを重要な手段とする現代アートの世界的潮流だけでなく、「見立て」や「やつし」といった伝統的な日本の美意識とも通底していることを意識させるキーワードとなります。

高橋コレクション展 ミラー・ニューロン 「展覧会について」より

元となる作品や派閥みたいなのがあって、それを模倣しつつも現代らしさや自分らしさを加えていくのが、現代アートのひとつの手法ってことなのかな。今まで現代アートと呼ばれる作品は「なんだこりゃ?」となる作品が多かったのだが、それは僕が元となる作品を知らなかったせいだろうか。

本企画展も元ネタが(有るのか無いのかすら)分からず、???となる作品も多かったが、単純にすごく描き込まれていて、見ていて飽きない日光の日暮門的な絵画とか(ゴチャゴチャしたのが好き)、絵だけでなく立体も多く配置されていたので、最後まで飽きずに楽しむことができた。

一番印象に残ったのは西尾康之の「クラッシュ セイラ・マス」。あのガンダムに出てくるセイラさんの立体像だ。この作品とモナリザのパロディみたいなのが、唯一分かった「模倣」。ガンダムと言えば、以前お台場に等身大ガンダムが展示され、あれもなかなかの迫力だったが、このセイラさんも負けていない。もし「軟弱者!」と殴られたら、全身打撲は必至だろう。

パンフレットにも使われている水晶?で出来たライオンにも見入ってしまった。すぐに頭に浮かんだのが「もののけ姫」。歩いた跡には何か奇跡が起こりそうな、畏れ多い存在感がある。世界が終わる日に、空から降りてきそう。

あと狼2匹を大胆に使った毛皮のドレスも印象的だった。以前話題になった肉ドレスと同じぐらいワイルドだが、肉ドレスにはない気品があって良い。ただ着ただけで血まみれになりそうだが。

当日券は1200円だが、その価値はあるなと感じた。しかも僕はぐるっとパス(2000円)を使用して見ているので、ここだけで半分以上元がとれた。かなりオススメな美術館である。

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唯一撮影OKの作品。ちょっと空気嫁っぽい。

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