昭和館へ行く

s_DSC09517

ぐるっとパスを利用して昭和館に行ってきた。

基本情報

アクセス:東京メトロ東西線「九段下駅」から徒歩約1分
開館時間:10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日、年末年始、展示替え期間
一般料金:300円
所要時間:約30分
コインロッカー:あり(100円返却式)
写真撮影:NG(体験コーナーのみOK)
行った日:2015/6/19

感想

九段下から徒歩1分という好立地に、地上7階地下2階建の立派なビルがある。昭和館である。土地と建物の合計評価額なら、全国の美術館で1,2を争うのではないかと思う。

昭和館は2回目で、あまり行く気はなかったのだが、雨が降り出したので雨宿りのついでに寄ってみた。客は10人ぐらいで、修学旅行中と思しき学生と、お年寄りという構成だった。その学生と係の人との会話で分かったのだが、撮影禁止らしい。1回目は気にせずバシバシ撮ってた気がする。

内容はよくある感じで、レトロな品々が展示されている。そして昭和を語る上で避けて通れないWWⅡ関連の品。こういった展示は規模の差はあるものの、都内の多くの施設で展示されていて、少々食傷ぎみ。決まって貧しい暮らしぶりや被害の様子を伝える品々ばかりでテンションが下がる。武器とか軍艦、戦闘機なんかも展示されているとテンションが上がるのだが。

もっとも、「戦争は悲惨なもの」という認識を持ってもらうためにあえてテンションが下がる展示にしているのだとは思うが、江戸時代の以前の展示だと、嬉々として刀や鉄砲、古戦場の屏風を展示して、同じ殺し合いなのに扱いがかなり異なる気がする。

戦争を経験した人が戦争の悲惨さを訴えるのは説得力があるが、戦後生まれにとって戦争もチャンバラも同じ過去の出来事なのに、反戦を訴える人はいても戦を非難する人はいない。勝者も敗者も同じ日本人だからOK?それとも日本人はもう内戦なんてしないという(謎の)確信があって、絶滅した恐竜を見るような目で、武将や侍たちを見てているのだろうか。
いずれにしても「昭和」というと、敗戦、貧しい、古臭いという感じで、あまり興味を持てない。これが「明治・大正」になると、古いというのが魅力的に見えてくるから不思議だ。たぶん昭和生まれの僕は、大正以前の人を過小評価していて、すげぇ!と驚くハードルが低いんだろうと思う。逆に昭和の初期や中期には現在と同じレベルの技術水準をついつい期待してしまうので、何を見てもふーん、と感じてしまうのではないか。ということは平成生まれが昭和館に来れば、「昭和人のくせにやりよるな」と感嘆するのかもしれない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク