地下鉄博物館へ行く

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ぐるっとパスを利用して地下鉄博物館に行ってきた。

基本情報

アクセス:東京メトロ東西線「葛西駅」から徒歩約1分
開館時間:10:00-17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日、年末年始
一般料金:210円
所要時間:約70分
コインロッカー:あり(100円返却式)
写真撮影:OK
行った日:2015/6/23

感想

トップの写真からもわかるように、東西線の下にある。ただ中は賑やかなこともあって、あまり電車の騒音は聞こえなかったように思う。

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まず受付でぐるっとパスを提示して乗車券っぽい入場券をもらう。210円という値段は消費税8%を価格転嫁していないのかな?本物の地下鉄も1円5円が扱えないという問題を抱えていたが、あちらは切り上げていることを考えると良心的だ。

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入場券は入口の自動改札に入れて入場する。何百回と経験した行為だが、何故かちょっと楽しい。

昔の車両

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まず目に入ってくるのは2つの車両で、手前の赤いのが丸ノ内線、奥の黄色いのが銀座線の車両。銀座線の車両は日本初の地下鉄電車ということだ。たしかにレトロな形をしている。

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丸ノ内線の車内の様子。素材やディテールに古さを感じるが、現在の車両と大きな違いはない。

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対して運転席は現在のシステムに比べて非常にシンプル。システムと呼ぶには違和感があるレベル。

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銀座線の車内の様子。昭和2年開通ということでレトロな雰囲気が漂っている。一周まわってむしろカッコイイ。地方を観光列車として走れば人気が出そう。

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運転席は丸ノ内線と大差なさげ。

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東京メトロの地下鉄年表。上から古い順に銀座線、丸の内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線。

地下鉄のトンネル

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地下を掘削するシールドの再現(実寸大)。シールド前面を泥水で満たし、その水圧で崩れるのを防ぎながら掘削しているらしい。

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泥水加圧シールド工法の模型。シールドで削りながらドンドン進んでいくイメージだったが、実際はセグメント(写真3枚目)と呼ばれる弧を描いたコンクリート部品の幅だけ前進したら、一度停止してセグメントで周囲を覆う。完成したらまたセグメント分だけ前進するというふうに、コツコツ作っていくようだ。

また掘削した土砂はパイプを通る過程で粉砕・土砂と泥水に分離され、土砂は地上へ、泥水は再び前面のシールドへと循環していく。

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発掘の過程で見つかったナウマン象の骨。リニアの掘削でもいろいろ出てきそうだ。

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線路内の断面。普段は中々見れない光景である。

黄色と青色の枠線は車両定規(黄)、建築定規(青)と言うらしく、車両は黄色の枠内に、建物や機器は青色の枠内にそれぞれ収まるようにしなければならない。それを超えると接触する恐れがあるということだ。線路下はあまり余裕が無いように見える。万が一の際は側面に逃げるのが賢明か。

上部に電車線(A1)がある架空電車線方式はお馴染みの方式だが、地下鉄では日比谷線から採用された方式で、銀座線、丸の内線は第三軌条方式というものが採用されているらしい。給電用の第三のレールから集電するので第三軌条方式。なので銀座線、丸の内線の路線は他路線の電車が走れず、相互乗り入れができないのだとか。

まとめ

あと写真は無いがシミュレーターやプラレールなど、子供が喜びそうな展示があった。実際客層は家族ずれが多く、カップル、鉄ちゃんぽい人が少々。小ホールではミニ映画が上映されていたが、地下鉄に関係ない子供向けの作品だった。休日にはマニア向けの濃い作品も上映されるらしい。

総会期間中はメトロに乗のる機会が多かったので、地下鉄博物館の展示をよく思い出していた。

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