アニメ「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」

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10月から森博嗣原作のアニメ「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」がフジテレビ系にて放送中だ。森博嗣は僕が最も好きな作家なので嬉しい。

森作品との出会いは「すべてがFになる」に始まるS&M(犀川&萌絵)シリーズの5作目「封印再度」から。変な順番で読み始めてしまったのだが、特に違和感はなく、トリックや瀟洒な会話、果てはタイトルにまで魅了されてしまい、S&Mシリーズは全て読んだ。

森作品と言えばミステリーなのだが、トリックもさることながら、独特な視点や発想が衝撃的で、そういったものを吸収したいと読み漁った結果、「モリログアカデミー」などのエッセイ・日記の方の好みだと気付いた。なので僕にとって森博嗣は、作家というよりは新たな視点を与えてくれる先生(教師)という印象だ。

キャラクターや声に関しては大きな違和感はなし。浅田寅ヲのコミック版よりは想像に近かった。一般向けにマイルドにした感じ。ただ萌絵はもうちょっと美人でカッコイイ感じだと思っていた。まだ大学1年の頃だからかな。なんか猫娘に似ている。

あとBGMが少ないのが好印象。長い台詞や難しい内容が多いので集中して聞けるし、変にBGMを流すより良い雰囲気が出ている。もう話の筋は知っているのだが、改めて衝撃を受けた台詞があるのでひとつ。

萌絵「物理的なアクセスは無くなりますか?」

四季「そうね、おそらく、宝石のように贅沢品になるでしょう。他人と実際に握手をすることでさえ、特別なことになる。人と人が触れ合うような機会は、贅沢品です。」

すべてがFになる 森博嗣

このセリフを聞いて思い出したのは↓のニュース。

サンフランシスコで無人ファストフード店。飲食業界もロボットの時代?

僕の朝は朝食を食べながら録画したモーニングサテライト(テレビ東京)を見ることから始まるのだが、そこで上記のニュースについて書かれた海外の新聞記事が紹介されていた。

記事では「機械が人の仕事を奪う最新例」と批判的な捉え方をしつつも、「今後、ウエイターが給仕するレストランは、雰囲気を味わいたい時に利用する特別な場所になるだろう」という予測もしていた。20年前の作品だが、今まさに起こりつつある事象を予言しているのである。

S&Mシリーズは、主人公が大学の教員とその学生ということで、アカデミックな話題が多く、さらに「すべてがFになる」はプログラム関係の話が多く出るので、当時プログラマだった僕はワクワクしながら読み進めた。今ホットなVR(拡張現実)なども出てくるので、今後どのようなに映像展開されるのか楽しみだ。

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