春だああああ! 心がぴょんぴょん…しない!?

どうやら春らしい。

「春」はポジティブな季節。なんだか分からないが、心がウキウキソワソワ落ち着かない。新しい何かが始まる気がする(気がするだけだが)。去年までは毎年そんな感じだったのだが、今年はそうでもない。心がニブくなっている気がする。

昨日、近所で買い物をした帰り、いつもと違う道を通ったら(ほぼ)満開の桜に遭遇した。天気予報で「お花見」という単語を聞いても、まったく実感が湧かなかったが、確かに春のようだ。しかし思いの他感慨がない。無職になって1年が経つなー、という感想ぐらい。

過程を見てない所為だろうか。青葉が紅葉して枯れ落ちて芽が出て花が咲く、という変化をすっ飛ばし、いきなり満開の桜を見たので何も感じないんじゃないだろうか。自分の目で見ているのに、ただの写真を見せられているような感じがする。

会社員だった時は通勤途中に桜並木があったので、その変化を感じることが出来た。桜に限らず毎日同じ時間に同じ道を歩くことで無意識に自然の変化を体感していたのだと思う。毎日寒さに耐えて出勤していたからこそ、春の温かさが嬉しいものに感じられたんだろう。

今年は「今、春ですよ」と他人に教えられたような感じだ。だから「そうですか」としか思えない。これは好ましくないなとは思うけど、じゃあ毎日散歩しよう、という気にはならない。その努力に見合うほどの価値は感じていないのだ。

だからトータルでは以前より幸せのはず。春の喜びを失っても(大袈裟)、通勤苦からの解放にはそれを上回る価値がある。でもこの物足りなさは何だろう。喉もと過ぎれば、というヤツだろうか。望んだはずの幸も不幸もないフラットな生活は、知らぬ間に心が壊死していきそうで気を付けないとなと思った。

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