ラウンドワン会社説明会(2016)

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日時:2016年7月2日 10時~
場所:都市センターホテル

会社概要

複合レジャー大手。ボウリング、ゲーム、カラオケ、時間制スポーツを関西、関東など全国展開(四季報オンラインより)

印象

株主総会は大阪で行われる代わりに、東京では会社説明会を開くラウンドワン。株はずっと持ってるけど参加するのは3年ぶりぐらい。寝坊したせいで10時45分ごろ到着。資料(品切れで貰えず)を元にした社長の業績説明が終わるところで、質疑応答が始まった。

10時15分に来たけど、その時点で資料が切れてた。ありえない

感想)ごもっとも。お土産は潤沢にあったんだけどな。説明会を聞いてく人は少ないだろうという会社側の想定が外れたということかな? 実際はそうは思っててもお土産だけもらってUターンじゃバツが悪いんで、少しだけ参加って人が多いんじゃないかな。

「健康ボウリング教室」名前がダサい

質問)株主優待の「健康ボウリング教室」券がきっかけでボウリングを始めて、今ではリーグ戦に出るまでになったが、株主優待はあまり利用されていないように思える。若者の客を増やすのが急務と言ったが、「健康ボウリング教室」という名前では若者は敬遠するのでは?

回答・感想)確かに。

スポッチャが不遇

回答)採算が合わず、ボウリングやカラオケのように企画を組めないが、クロスパイクやセグウェイを一部の店舗で導入しようと準備中なので、楽しみにしておいてほしい。

感想)セグウェイはちょっと興味ある。

インバウンド消費について

質問)年間2000万人というインバウンド客にはボウリングの需要があるんじゃないか? ちょっとした空き時間なんかに。

回答)インバウンド客の取り込みはあまり積極的に行っていない。基本的な説明のちらしを5か国語分用意しているぐらい。千日前店など一部には客の1割程度を外国人が占めている店舗もあるが、そのほとんどはアミューズメント(ゲーム)目的。

中国にはボウリング場が多くあって、日本にまで来てボウリングという感じにはならないらしい。

カラオケ事業について

質問)カラオケ事業があまり良くないように見える。業界自体が地盤沈下しているようで他社の総会では危機感が伝わってきたが、シダックスと当社は今後の展望が見えない。どう考えているか?

回答)カラオケ業界は4,5年サイクルで好不調を繰り返している。90年代はTK、00年始めは浜崎あゆみの歌を歌いたい、という需要で盛り上がったが、だんだん疲れてきて下火になってきた。最近ではテレビから火が付いた歌の採点システムでまた盛り上がったが、それも落ち着いてきたのが現在。

次の施策としてはデュアルモニターや、特定のアーティストのコンセプト部屋などを企画しているが、決め手に欠ける。ただ、ほかのカラオケ店がカラオケ専業店なのに対し、当社は複合店であることが強み。他の施設と連動したキャンペーンが奏功してあまり落ち込んでいない認識。

また、安いテナントに安い機材を入れた低価格店が出現してきたのも影響している。これには第一興商とかのメーカーも手を打ってくると思う。

カラオケ人気が無くなったわけではなく、今はみんな歌い疲れているだけだと思う。

為替の影響について

回答)損益を評価するうえでは円安が有利に働くが、投資の面では円高が有利なので、円安が良いとは一概にはいえない。北米の資産はまだ少ないが、50:50になるぐらいに上げていきたいし、本社をアメリカに移せば損益の面でも円高のほうが有利になる。

海外展開の方針

質問)ベトナムに進出しないか?(質問者はベトナムのひと?)

回答)現在は北米に力を入れているが、その後については白紙。以前ハワイへの出店を計画したことがあったが断念した。理由はハワイで成功できたとして、ハワイのような場所が世界にどれだけあるか?水平展開ができなければ大きな利益にはつながらないので、それが望める地というのがまず前提になる。

そういう意味ではアジアは難しい。理由は二つ。ひとつはリーガル(法律)が厳しいということ。中国ではここ数年ゲームセンターの認可が下りていない。ふたつめは関税。自動車なんかと同じで、アミューズメントのハードには高い関税がかかる。だいたい本体と同じぐらい。

日本で100万のハードを海外に200万で持っていて儲けが出るか?となると難しい。また、海外はコストが安いといっても人件費やテナントの内装料ぐらいのもので、やはり客からは日本人と同じぐらいの料金を貰わなければならない。それには日本人と同程度の所得水準がある都市でないとならない。

そういう場所がないわけではないが、沢山あるわけでもないので、水平展開ができない。リーガル、関税、所得水準の問題がクリアされ、機が熟してから考えればよい。

11時30分閉会。

総評

久しぶりに話聞いたけど、やっぱり話し上手だわこの社長。説明が分かりやすいっていうのはもちろん。まったく詰まることなく流れるように言葉をつなぐ。質問者はサクラで台本でもあるんじゃないかと疑うぐらいw

大阪の企業だからってのもあるんだろうか? 標準語なので関西人なのかは不明だが。以前、同じく大阪の企業で東京で会社説明会を開いてるエスケイジャパンの説明会に参加したことがあったけど、あっちの社長役員はバリバリの関西弁だったw 「必死のパッチ」とか初めて生で聞いたよ。

石橋も渡らぬかなり慎重な経営スタイルで、確実に儲かると分かるまでは打って出ない。前回の話はうろ覚えだけど「後出しジャンケンが許される業界」と言う言葉は印象に残ってて、今回も出てきた。

いわく、この業界は先に進出したからといって優先的に儲けられるわけではなく、後からより大規模で魅力的な施設を作れば駆逐できる。なら、そこが美味しい土地か判断できるまで好きにやらせとこやないか。ということ。うーん王者の風格。

お土産

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ラウンドワンとコラボしているLittle Glee Monster(リトグリ)グッズ3点と各種サービスの無料券2枚。

またアイドルかな?と思ったら歌うまいな。

My Best Friend

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