リタイア1年目の資産変動(平成27年度)
「リタイア1年目の支出」から少し遅れましたが、資産変動についてもまとめてみました。
グラフでまず目に付くのは極端すぎる株式と現金の比率。現金の割合が一番多い時でも10%(2015/5末)、低い時は0.2%(2016/2末)という偏りっぷり。「株式」の金額はMRFも含んだ額なので、実際は「現金」の比率はもう少し高いが、ほぼこのグラフの通りと思って間違いない。株持ってないと死んじゃう病です。余剰資産?生活防衛資金?何それ美味しいの?投資本の類は殆ど読まないけど、まず推奨されない投資法だと思う。
株は現物の国内株式オンリーだが、160銘柄ほどに分散投資。考え方としては、これだけの株が全滅する事態なら何処に分散投資してても無事では済むまい、というスタンス。そん時はみんなで原始時代に戻ろう。保有銘柄はほとんど優待株の単元株保有。一番金額が大きいものでも120万程度(ANAの4000株)。
株式投資を始めて5年になるが、開始1~2年でこの比率になってたと思う。東京での生活も10年を超えて大きな出費も少なくなったし、毎月の給料で生活費は十分賄えるから余ったお金はみんな株に突っ込んでた。そのうち配当金もばかにならない額になってきて、それも再投資することでドンドン資産が膨らんで今に至っている。
ある意味、ドルコスト平均法?で、株価が下がってもその分安く仕込めていた訳だ。ただ、現在はサラリーがなく配当金もほとんどは生活費に消えてしまうので、いずれ来る株安に備えて現金の比率を上げていきたい(でも我慢できずに買っちゃうんだよなぁ)。
月ごとの感想
さて、では1年間の推移を月ごとに振り返ってみよう。
2015/03末
ついにねんがんのむしょくせいかつがはじまったぞ。
2015/04末
前月から+41万。会社から最後の給料が振り込まれる。株も微増で幸先の良いスタート
2015/05末
前月から+324万。無事退職金が振り込まれて一安心。
2015/06末
前月から+6万。振り込まれた退職金でさっそく株を100万円ほど買う。
2015/07末
前月から+145万。中国発の世界同時株安(余震)が発生。しかし月末には値を戻し終わってみれば100万以上増加したうえ資産3000万達成!つよい(確信)
2015/08末
前月から-132万。本震が発生して結局「行って来い」に。いやまだ13万ほど勝ってる。このままでは終われんよ。銀行口座から80万ほど証券口座に移して安くなった株を仕込む。落ちるナイフとも知らずに…。8月からは失業給付がスタートしたが焼け石に水。
2015/09末
前月から-192万。アカン。これアカン奴や。先月はまだ「買い」ではなかった。今月もまだかもしれない。だが買わずにはいられないアホルダーの性。最後の現金を使ってナンピン買い。バーゲンハントであってくれと祈りつつ。
2015/10末
前月から+111万。なんとか嵐は去ったようだ。既存株は含み損を減らし、先月買った株は含み益に!
2015/11末
前月から+138万。順調に回復中。8,9月に買った株が牽引して中国ショック前の水準まで戻ってきた。当時の勇気が報われた瞬間。
2015/12末
前月から+27万。いろいろあった2015年だったが、まずまずの終わり方ができた。と思っていたら…。あと、最後の失業給付が振り込まれる(えっもう終わり?)。
2016/1末
前月から-108万。年明け早々100万を超える減少。マンションの管理費1年分の12万を払ったのもあるが、株の評価損がデカい。しかも原因がよく分からない日本独歩安。
2016/2末
前月から-139万。続く株安。日経2万円が遥か昔に思えるよ。昨年の同時株安と違い現金がないため為す術なし。信用口座はあるけど、これはクロスの損出し用。信用取引はご法度。
2016/3末
前月から+91万。厚生年金基金の脱退一時金(29万円)が振り込まれる。株も70万円ほど回復して一息ついたところでリタイア1年目がフィニッシュ。
まとめ
まとめます。開始時(2564万円)→終了時(2877万円)で、資産はこの1年で313万円の増加。しかし、退職に伴う臨時ボーナスが以下の通り363万円なので、それを除くと50万円の赤字になる。
名目 | 金額(万円) |
---|---|
退職金 | 256 |
失業給付 | 78 |
厚生年金基金の脱退一時金 | 29 |
合計 | 363 |
「リタイア1年目の支出」からは一転して赤字に。この2つの結果を踏まえると、配当金で生活費は賄えていそうだが、株式の評価が下がり資産としては赤字になった、といったところか。そして、今後も毎年50万円の赤字が発生すると仮定すると、
2877万円 ÷ 50万円 ≒ 57年
単純計算だがあと57年は生き残れそう。単純計算と言ったが、詳細な計算は難しい。今年以上に株価が暴落するかもしれない。でも暴騰する可能性もある。資産が減れば配当金も減るので赤字幅は拡大するが、晩年には年金による穴埋め(希望)もある。ひとまず今はこの結果を喜ぼうじゃないか。
なにより今後を占うには、退職に伴う臨時ボーナスが消え、その代わり税金も安くなる2,3年目(つまり今)のデータが重要である。50万程度の赤字が続くのか?それとも拡大・縮小するのか? 今年と来年の収支で、この先の暮らしぶりが見えてくると思う。まあダメそうなら不足分を働けば良いだけなんで、そんな大仰な話ではないんだけど。