2018年新春旅行 3日目(長崎:長崎造船所、軍艦島)
3日目の朝も相変わらず雪。今日の予定は午前中に昨日のグラバー園からも一望できた三菱重工の長崎造船所史料館、午後に昨日予約した軍艦島上陸ツアー。天気予報では午後からは晴れて波も昨日よりは穏やかになるはずだがはたして。
長崎造船所 史料館
長崎造船所へは長崎駅から出ているシャトルバスでしか行けないので歩いて長崎駅へ。宿からは2kmほどあるが朝の散歩にはちょうど良い距離。
8年ぶりの長崎駅。前回は龍馬伝で盛り上がっていたが、今回はやはりランタンフェスティバル。
ちな8年前。龍馬伝は全話録画してるけどまだ観てないw。今は西郷どんで鹿児島が盛り上がってるんだろうなぁ。西郷どんは今のところ毎週観ちょりもす。竜馬役は誰になるんだろ。福山ならアツいけど流石にないか。
シャトルバスは1日6便あり今回は1便に乗る。事前に電話予約が必要とのことで昨日しておいたのだが、飛び込みのお客さんも1組いて普通にOKだった。ただ、結局1便の客は僕とその1組だけだったので、僕が予約しなかったらバス自体が来なかったのかも。
車内のビデオを見ながら10分ほど走ると三菱重工の敷地内に入ったが普通に職場なので撮影は禁止。三菱関連の色んな企業が入っているらしく、敷地に入ってからも結構走った。途中、世界遺産の105tクレーンや建造・メンテ中の船舶を間近にみることができる。
史料館に到着。ここから撮影OK。この史料館はかつては木型場(エンジンなどの鋳物を鋳造するための木製鋳型を作る工場)として使用されていて、現在は世界遺産に登録されている。知らない間に世界遺産ってかなり増えてるんだねぇ。
史料館内部(奥から入口方面)。内部も撮影OK。タービンなのどの実物や軍艦の写真、進水記念品などが展示されている。
こちらも世界遺産の占勝閣。非公開の施設で三菱の社員は定年まで勤め上げると1度入れるらしい。長い道のりだw
1903年に長崎造船所長の荘田平五郎の邸宅として着工、翌年に完成しました。1905年、軍艦千代田の艦長東伏見宮依仁親王殿下が宿泊された後に「風光景勝を占める」という意味で占勝閣と命名されました。
ですって。
当造船所で建造された大型タンカー(名前忘れた)の模型。大きさ比較用にガイドさん。
建屋の最深部にある火力発電所で使用されていたタービン。ご覧の通り巨大なため建屋に入りきらず、この部屋を増築したとのこと。ってことはここは世界遺産ではない? よくわからん。
真ん中がパカッと開いてるのは展示用に見やすくしているためで、実際には閉じた状態で使用される。他のタービンもこの状態で展示されていた。
岩崎家の家系図。創始者の弥太郎から始まってるかと思ったら父親の弥次郎からだった。wikiで調べると「江戸時代末期の土佐藩の地下浪人」とのことで普通の人だったぽい。「地下浪人」って言葉に地下アイドル的なエッセンスを感じてちょっと笑ったが当然そんな要素はない。
ここでガイドは終了となったが、この時点で30分経過。史料館には50分しか滞在出来ない(帰りのバスが出ちゃう)ので、駆け足で目的のコーナーを見てまわった。
艦これ関係(WWⅡの軍艦関係)
やはり提督なら軍艦関連が気になりますよね。写真で紹介する前に坂崎ふれでぃさんのイラストが分かりやすく整理されてるのでお借りして
このイラスト(表)の右端の列が当造船所で建造された艦なので、この辺の艦艇ゆかりの品々が多く展示されていた。現地で見ている時はあまり意識しなかったが(というかそんな時間がなかったw)、帰って来てこのイラスト片目に写真を見返すと入ってきやすい。
ではイラストの順でまずは霧島から。建造中の写真。左上の写真に写っているボイラーは呉の大和ミュージアムに同型艦の金剛で使用されていた実物が展示されているね。
http://nojob-diary.com/2016/03/13/post-2394/
霧島の進水記念品など。
続いて戦艦日向。要目説明書とある。三笠は横須賀に展示されてるのを一度みたことがある。それの1.8倍くらいだからー、と想像する。
「日向ノ世界的地位」として米ペンシルベニア級、英クイーンエリザベス級との比較が載っている。この辺を意識して造ってたのかぁ。
日向建造中の写真など。
艦これには未実装の土佐。進水時の写真だが艦首のくす玉が割れていない。この縁起の悪さが祟ったのか、ワシントン海軍軍縮条約にて建造中止が決まり、標的艦としてその生涯を終えた。333番という数字もオーメンな感じで不吉さが漂う。艦これに実装されたら運0とかになりそう。
午後に行く予定の軍艦島は、その島影が戦艦土佐ににているというのがその名の由来。
戦艦武蔵は特設コーナーが設置されており、当造船所自慢の一隻という感じが伝わってくる。
武蔵の模型(お尻から)。
武蔵改二に必要な戦闘詳報。長崎にあったか。
今回の冬イベ実装/開幕と同時に実装される、大和型戦艦二番艦「武蔵」、その改二改装【武蔵改二】。同改装大和型戦艦は、その強力さ故に、その改装には多くの改装設計図などが必要です。改装設計図×3、新型砲熕兵装資材x3、戦闘詳報x1が必要です。なんだ、それは!……しかし!#艦これ
— 「艦これ」開発/運営 (@KanColle_STAFF) February 16, 2018
武蔵建造の大線表かな? この時代は手書きだから大変だ。昭和15年11月進水だからスケジュール通りか。凄いなぁ(線表遅れがちな元SEの感想)。
珍しい(というかコレしかない)大和(左)と武蔵(右)のツーショット写真。トラック泊地にて。
分かりにくいね。写真を写真で撮っているうえ、暗いわ表面ツルツルで反射するわで難しいw。ぜひ実際に行って見てください。
ほか巡洋艦の進水関連品など。羽黒の進水斧がめっちゃ小さかった。どんな細い綱で繋いでたんだろう。強い風でも吹いたら一人で進水していきそう。
X00番などのキリ番は記念事業みたいな感じで客船などの派手な船を作ることが多かったそうな。900番の橿原丸も豪華客船になる予定が世界情勢の変化から最終的には空母に。番号も変わるんだねぇ。
ガイド終了から20分、とりあえず片っ端から写真を撮りまくって家でじっくり見てますw。ガイドは有難いけど時間が短いから目的が決まってる人は単独行動で見てまわった方が良いかも。もしくは次の便のバスで帰らせてもらうとか(可能かは知らない)。
昼休憩
シャトルバスで送迎してもらい定刻通りの10時10分に長崎駅に到着。今度は路面電車に乗って急いで宿に帰還。というのも10時30分から、艦これ×三越コラボのオンライン販売が始まるため。開始5分前に到着w
PCを持ち歩いて長崎駅から参戦することも考えたが、こちらで正解だった。ちなみにまだ旅程が固まる前は7日に東京を発つプランもあり、その場合は長崎空港から参戦する予定だったw
サイトは以前のコラボと比べると結構軽かった印象。昨日のローソンと同じく回線的にも地方有利だったりするんだろうか。
先日届いたチョコとお酒。あとマフラーとポスターを買った。
ある意味本日最重要のイベントを消化したのでお昼を食べに中華街へ。3日連続。流石に行き過ぎだろと思うが安い!多い!旨い!なのよね。本日はベタにちゃんぽんで。中華街入口の会楽園。昨日食べた京華園の向かいのお店。普通に旨い。
お店をでると中華街入口前の広間でテレビ局っぽい人たちが打合せをしていて、聞けばNHKでこの後中継するらしい(ひるブラ)。ちょうどクルーズ前なので、しばらく宿で時間を潰して開始10分前ぐらいに戻ってきた。結構人が集まってる。
テーマは「開幕直前!ランタンフェスティバル」な感じで、地元の高校の生徒が蛇踊りを披露していた。祭りとはタイミングが合わずに諦めていただけに、ちょっとだけど祭りの雰囲気を感じられて嬉しかった。
隣でワンセグを見ていた人に話しかけたら保護者の方だった。踊ってる方ではなく楽器の方。ランタンフェスティバル中はずっと踊ってるそうで、今年は旧正月が遅いため3年生は卒業してからも踊るんだとかw
こんな感じで撮ってるのね。
実家に頼んで録画してもらったのを見ると冒頭にちょこっと映ってたw。ゲストは前川清だった。
軍艦島(端島)
ロケ現場から10分ほど歩いてターミナルへ。もうこの頃にはすっかり晴れていて、この旅始まって以来の快晴。残る問題は波だが、こればかりは行ってみないと分からないらしい。
列に並ぶ。団体客やミュージアムとのセット券購入者などが優先。
これで行きます(嘘)
本当はこっち。さっきのは取材などで使うんだとか。
マスコットキャラのガンショーくん。ずっと動いてる。もともとあった岩礁をコンクリートで補強・埋立して軍艦島になった様を表しているんだとか。
いざ乗船。船内は自由席なので眺めの良い席をゲットしたい。
無事1階左舷の窓際をゲット。一人席のせいか残っていた。1階を見た感じ満席。数日前にネットで空き状況をみるとガラガラだったが、ここ数日の悪天候で待機していた客が一気に申し込んだ感じだろうか。
午前中に行った長崎造船所でメンテ中のイージス艦。これが見たかったので左舷を狙ってたのだ。
同じく長崎造船所内にあるジャイアント・カンチレバークレーン。
同じく世界遺産の長崎造船所第三船渠。護衛艦が入渠してる。
女神大橋を越えて
出港してから約40分。波もだんだんと高くなってきた。波濤の先に見えるのは。
出ました! 軍艦島(端島)! たしかに軍艦っぽいシルエット。
感動的な光景だけどこの時点でかなり酔ってて死ぬ気でシャッターと切った中の一枚w
ここで反対側に座ってるお客さんのために180度旋回。ぐわー。
ここで船長からアナウンス。普段ならここで軍艦島を周遊するらしいが、本日は波が高いためこのまま上陸するとのこと。
上陸できない時に周遊するもんだと思ってたので意外だったが、とりあえず上陸できることがわかり一安心。というか陸が恋しい。
ドルフィン桟橋が近づいてまいりました。桟橋と言いつつコンクリートの塊なので波が高いと船体を傷つける恐れがあるため上陸できないのだとか。
上陸! とりあえず広場までさっさと進んでくれという指示。
はえー、やっぱり凄いところだねぇ。写真では(僕の腕では)伝わりづらいのが悲しいところ。
ここで全体図を確認。ドルフィン桟橋から上陸してトンネルをくぐり今いるのは第1見学広場。第2・第3まであり、ここでガイドしてくれる。
ガイド中。ガイドさんが持ってるのはよく紹介されるコの字型の鉱員社宅の65号棟。写真で言うと右側の白い建物(小中学校)の左に見える建物。
景色に圧倒されたのと写真撮りまくってたのであまり覚えてないけど、ここ軍艦島ではいろいろ映画のロケも行われているらしくて、実写版の進撃の巨人のロケも行われたのだとか。ということでガイドさんの発声に合わせてみんなで「心臓を捧げよ!(小声)」。こんなとこまで来て何をしているんだろうw
第2見学広場。ここ端島は炭鉱として栄えた島で、当初は浅い所を掘っていたけど浅いところはすぐに採り尽してしまう。で、より深くより遠くへ掘り進めていった結果、深い所では1000mにもなり一応エレベーターもあるんだけど、落下速度は早いし暗いしで初めて乗った時はパニックになったと言っていた。ガイドさんは元住人なので話にリアリティがある。
第3見学広場。眼前に見えているのは鉱員社宅30号棟(右)と31号棟(左)。文句の付けようのない廃墟っぷり。
おそらく製缶場って建物。外海なので台風が来ると写真のような高波となるが、それを製缶場で見学するご婦人方の背中には余裕すら感じられるw
約40分の滞在を終えクルーザーへ。写真中央では入れ替わりで上陸する船が待機している。各ツアー会社に割り当てられている時間が決まっているので時間厳守で。
1度は行って見たいと思ってたから1回で上陸できてよかった。2度はいいかなという感じだけどw(もうちょっと手軽ならまた行きたいけどねぇ)
さらば軍艦島。
ガイドさんによると朝の便も波が高くKOされた人が10人以上いたらしい。午後も同じくらいになるかと思っていたが皆さんお強いですねぇ、とのお言葉を頂いた。確かに見える範囲では吐いてる人はいなかった。まぁ僕はギリギリ判定勝利って感じだけど。
帰りの船内ではプレゼントをかけたじゃんけん大会。何故か勝ち残ってしまい…
クリアファイルをいただきました。嬉しいけど無駄に運を使ってしまったような微妙な気持ち。
帰りの席も早い者順だったのだが行きと同じ左舷窓側をゲットできた。最後にガイドしてもらったのは世界遺産である小菅修船場跡。その外見からそろばんドックと呼ばれている。なんとなくわかる?
世界遺産だらけで食傷ぎみです。ちょっと整理しよう。正式名称は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」で日本全国8エリアにまたがって点在している。長崎では以下の8カ所が該当する。
・小菅修船場跡 ←今見た
・長崎造船所 第三船渠 ←行きがけに見た
・長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン ←行きがけに見た
・長崎造船所 旧木型場 ←午前中行った
・長崎造船所 占勝閣 ←午前中写真で見た
・高島炭坑 ←行きがけに島は見た
・端島炭坑 ←さっき上陸
・旧グラバー住宅 ←昨日行った
と言う感じ。狙った訳ではないけどほぼ網羅したなぁ。
港をブラブラ
長崎市は今日でおしまい。宿までぶらぶら歩きながら帰った。
やっぱ晴れてると写真も絵になりますわ。
気になってお土産に買いました。チョコフレークみないな感じ。わりと長崎県内どこでも売ってた。
明日は朝から移動して佐世保へ。