イオングループの株主優待比較

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マックスバリュ西日本の株主優待が到着した。これで保有しているイオングループのすべての優待が揃ったので、今一度利回りを整理してみた。

イオンはいろいろ手広くやっているみたいで、本体のイオンを始めイオンモールやイオンディライトなど色々な銘柄があるが、今回は上の画像にある優待券(100円引き券)の株主優待を設定している銘柄に絞って比較してみたい。

優待の説明

優待券(100円)は1000円以上の買物につき1000円ごとに1枚利用可で、1割引き券みたいなもの。こういった優待は他のスーパーでも設定されているが、ヤフオクでの落札価格に結構差がある。一般的なスーパーの優待券は高いものでも額面の4割程度の値段しかつかないのに対し、イオングループの優待券は8割程度の値段で取引されている。

理由としては利用できる店舗が多いのと、他の割引サービスと併用できるという点が大きいのではないかと思われる。

利用できる店舗が多い

銘柄に関係なく、全国のイオン、マックスバリュ、まいばすけっと、ザ・ビッグなどで使用することができる。例えばイオン九州の優待券は、九州内のイオンだけでなく、九州以外のイオン、マックスバリュで利用可能ということ。

他の割引サービスと併用できる

イオン(8267)の株主優待の割引カードや、各店舗が実施している割引デーと組み合わせることで2割以上も安く買い物ができる。

イオングループの利回り比較(2015/6/9時点)

各イオン系銘柄を1単元(100株)保有した時の利回りを比較してみた。一般的に保有株数を増やせば貰える優待券の数も多くなるが利回りは低下する。イオン系銘柄も御多分に漏れず1単元保有がもっとも高い利回りとなる。

銘柄株価配当優待合計
利回り
金額利回り金額利回り
イオン北海道 (7512)65210001.53%20003.07%4.60%
イオン九州 (2653)1,69310000.59%40002.36%2.95%
マックスバリュ北海道 (7465)3,01515000.50%40001.33%1.82%
マックスバリュ東北 (2655)1,13400.00%40003.53%3.53%
マックスバリュ東海 (8198)1,75136002.06%40002.28%4.34%
マックスバリュ西日本 (8287)1,59335002.20%40002.51%4.71%
マックスバリュ九州 (3171)1,89230001.59%40002.11%3.70%

1単元保有した場合、イオン北海道は25枚、それ以外は50枚の優待券を貰うことができる。ヤフオク相場はそれぞれ2000円と4000円程度だ。それに各銘柄の配当金を加えて利回りを計算すると、マックスバリュ西日本が4.71%でもっとも高利回りだった。優待利回りは平均的だが、グループ1位の配当利回りが寄与した形だ。

イオン北海道は惜しくも2位だが、マックスバリュ西日本に比べて優待利回りの比率が大きい。配当は税金が引かれて2割ほど利回りが下がるため、実質的な利回りでは同率首位といったところか。

全体的には4%台が3銘柄、3%台が2銘柄と中々優秀な結果になった。インカムゲイン狙いであれば、どこか1社を複数単元保有するよりは、各社それぞれ1単元づつ保有するほうが圧倒的に得である。

北海道と九州にはイオンとマックスバリュの両方があったりして、統合したら経営効率が上がりそうな気もするが、インカム派の僕としては現状維持を願うばかり。

(2016/7/28追記)直近の株価で再比較しました。

イオングループの株主優待比較(2016年度版)
前回記事「イオングループの株主優待比較」を書いてから1年が経過。株価などの情報が古くなってきたので、2016年度版としてあらためて比較し...

(おまけ)イオンの株主優待考察

近所にイオン系の店舗がある人は、割引カードを目当てにイオン(8267)も保有したいところ(僕は持ってないけど)。保有株数によって割引率が変わるしくみになっており、何株保有するのがお得なのか調べてみた。

割引カードの限度額である年間200万円(半期で100万円)の買い物をすると株主優待を利回りが最大になるが、余程の大家族か頭から足元までイオンで賄うイオンフリークでもない限り年間200万円というのは達成できそうもないので利用額が100万円、50万のケースの利回りも見てみた。また、株価は2015/6/9時点の1,624で計算した。

年間200万円買い物する場合

株数 取得価格 割引率 割引額 利回り
100 162,400 3% 60,000 36.95%
500 812,000 4% 80,000 9.85%
1,000 1,624,000 5% 100,000 6.16%
3,000 4,872,000 7% 140,000 2.87%

100株保有した場合、36.95%と異常な利回りとなるが、1000株保有の6.16%でも十分高利回りと言えるだろう。3000株保有の2.87%は微妙なラインだ。分散投資の意味でも、1000株買って余力は他の高利回り銘柄に投資したほうがよさそうだ。

年間100万円買い物する場合

株数 取得価格 割引率 割引額 利回り
100 162,400 3% 30,000 18.47%
500 812,000 4% 40,000 4.93%
1,000 1,624,000 5% 50,000 3.08%
3,000 4,872,000 7% 70,000 1.44%

年間100万円なら月8万円程度の買い物となり、夫婦+子供の世帯ならクリアできそうな金額か。この場合、1000株保有の3.08%がラインになりそう。100万円も買い物するか確信が持てなければ、500株保有が無難か。

年間50万円買い物する場合

株数 取得価格 割引率 割引額 利回り
100 162,400 3% 15,000 9.24%
500 812,000 4% 20,000 2.46%
1,000 1,624,000 5% 25,000 1.54%
3,000 4,872,000 7% 35,000 0.72%

年間50万円なら月4万円程度の買い物となり、子無し夫婦ぐらい?(適当)。一人暮らしではちょっと届かない気がする。この程度の利用額だと1単元保有1択。

まとめ

イオンの株主優待には割引カードの他にイオングループで使用できるギフトカードが加わるが、利回りは大きく変わらない。7%という割引率は魅力だが、限度額いっぱいの買い物をしても3%を下回る利回りとなるため、インカムゲイン狙いなら買っても1000株まで。あとはイオンの利用額に応じて保有株数ごとの利回りを計算し、自分が納得できるラインを探るのがいいだろう。

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