第27回ベクター株主総会(2015)
日時:2015年6月18日 10時~
場所:ハイアットリージェンシー東京
概要
株式会社ベクターは、オンラインゲームの提供と運営およびオンラインソフトウェアのダウンロード(シェアウェア・ダウンロード販売)やパッケージソフトウェアを販売するECサイト「Vector(ベクター)」を運営する企業。以前はVectorの事業がメインであったが、現在の売上の大半はオンラインゲーム事業によるものである。
wikipediaより
事業説明
事業説明のビデオをスクリーンに映すのは一般的だが、ナレーターが素人くさくて、おそらく女子社員が吹き込んだものと思われる。ハンドメイド感が濃くて微笑ましい。新人の業務報告発表を思い出した。
ビデオ終了後、社長が個別に説明を行うところは、事業説明会っぽい感じだった。
通期実績(前期比較)
赤字だったが前期前々期に比べればだいぶ持ち直してきた印象。ただ売上は右肩下がりを続けているので、成長性に疑問を感じる。
セグメント別で見ても、すべてのセグメントで減収が続いている。情報端末がパソコンからスマホ・タブレットへシフトしている状況に対応できていない印象を受ける。オンラインゲームといってもほとんどがパソコンで遊ぶタイプのもので、サイト広告もPC用のソフトウェアを扱うサイト。パソコン利用者数によって大きく業績が振れる事業ばかり。
今期の分析と来期の見通し
以下、社長の補足コメント
C/Sゲーム(いわゆるネトゲ)は、海外のタイトルを翻訳してサービス提供していたようだが、海外から供給量が減っていて、今期は0に。
ブラウザゲームの三国ベースボールは投資回収が完了し、利益を出してきている。
ソフト販売は法人向けのDL販売が伸びてきている。理由はパッケージを買う場所が減ってきているため。ヨドバシやビックカメラなんかでも、ソフトウェア売り場がかなり縮小していて、しょうがなくDLサイトで購入する企業が増えているとか。
スマホアプリは何もしないグーグル、アップルに3割持っていかれて厳しい(ToT)
印象
事業説明が終わったところで中座したので、質疑応答は不明。
会場は100人程度の席に対して20人いかないぐらいの出席者。役員とほぼ同数だが、会場後方には社員の皆さんが並んでいるので、包囲されている感じだ。株主の厳しい(厭らしい)声を生で聞いてゲーム開発に生かせ、という方針だろうか。
ずっと減収が続いているが、1つでもヒットすれば売上が跳ね上がるところがゲーム銘柄の醍醐味で、総会に出席してる人もそれを期待しているんだろう。今期投入されるスマホゲームに期待したいところだ。
ベクターというと、フリーソフト置き場というイメージだったが、いつの間にかオンラインゲーム会社に変わっていた。最近猫も杓子もソシャゲ参入って感じがして、ちょっと気になっている。連想されるのが、バブル期に本業そっちのけで土地転がししてる図。波が去った後、死屍累々ということにならなければよいが。
お土産はたねやのどら焼き6個。皮や餡のきめが細かくて上等な味がする。