2017年新春旅行 1日目(呉)

今年も帰省ついでに広島方面を旅してきたんでいろいろ紹介します。(と思いつつダラダラ過ごしてたらもう2月だよ!はやすぎる)

前回に引き続き行き先が広島なのは、実家からのアクセスが意外に容易だったのと、前回は時期が年末だったので閉まっていた施設が結構あり、その摘み残しを回収しに行こうというのが大きな理由。

なので今回は年末はまっすぐ帰省して正月を過ごした後、1月5日(木)~7日(土)にかけての2泊3日の新春旅行。仕事始めの時期に出かけて三連休前に帰ってくるというピークを外した無職ならではのスケジュール。

年末は早々に締めちゃう施設も年始は4日あたりから営業を開始するケースが結構ある。次回からもこの順序で旅しようかな。

松山観光港から呉港へ

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実家のある四国から広島(呉)へはフェリーで移動。普通のフェリーとジェットの2種類あり、ジェットはフェリーの約2倍の料金がかかるが所要時間は約半分というトレードオフの関係。

節約旅を心掛けているのと、1時間間隔で出港しているジェットも呉を経由のは2~3時間に1本で予定に組み込み辛かったためフェリーを選択した。料金は2670円。2時間の船旅。

この辺は前回の逆ルートを辿っているだけなので慣れたものだ。

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瀬戸内の海は基本穏やかで(暇なことを除いては)快適な船旅だった。ところどころ小さな白波が立っていて、波にぶつかる衝撃や波飛沫が舞うこともあったがそれはそれで面白い。

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14時ごろ呉に到着。1年しか経ってないので景色も見覚えがある。

さて今回の旅行だがあまり厳密な予定は立てていない。スタートも14時と決して早くないため、とりあえず閉館時間がある施設から順番にまわっていくというざっくりしたプラン。事前に練った計画通り遂行していく楽しさもあるが、こういう旅も気楽で悪くない。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)

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前回行った大和ミュージアムをわき目に見ながらまず訪れたのは海上自衛隊呉史料館。通称「てつのくじら館」。実際に自衛隊で運用されていた潜水艦「あきしお」をそのままクレーンで釣り上げて設置したアメリカもかくやという豪快な施設。しかも入場無料。

1F

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1Fはとくに展示はなし。海自のざっくりした歴史とSHOPぐらい。

2F

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2Fは掃海(機雷を除去すること)の歴史について。戦後すぐに始まった機雷の処分は数は少ないながらいまも続いているらしい。

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しかも感応機雷に限るとその多くは瀬戸内海に存在するらしい。つい先刻そこを通ってきた身からするとぞっとしない話だ。

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「掃海」は実に自衛隊らしい作業だが、意外だったのが「機雷敷設」できる船も持ってるんだなぁ(一番右)。

3F

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3Fは潜水艦について。

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個人用のロッカーとベッド。驚きなのがこの部屋で「偉い人」用なんだとか。一般隊員はどんな所で寝てるんだ? この21世紀に流石にハンモックなんてことはないと思うが。ないよね?

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食堂を再現したもの。狭い艦内ではデッドスペースは許されず、ベンチ下も食材の収納BOXとして利用されている。他にも一般生活でも役立ちそうな収納アイデアがありそう。ただ食事中にオナラすると二重の意味でひんしゅくを買うだろうなぁw

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海自の潜水艦の歴史。アメリカから借りた「くろしお」に始まり最新の「そうりゅう型」まで。ただ水上艦とちがって劇的な変化というのは少ないね。名前もみんな似てるし。

「くろしお」はシルエットだけみるとだね。潜れる船って感じ。「おやしお」~「あさしお型」はサイズは異なるが似たようなシルエット。くじらみたい。だんだん(僕のイメージする)潜水艦に近づいてきたけど、船尾の舵とスクリューに船の名残が。

「うずしお型」あたりからは完全に潜水艦。「沈黙の艦隊」(かわぐちかいじ)の影響か潜水艦といったらこのイメージ。でも最新の「そうりゅう型」はまたちょっと違う形をしてるんだな。

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ゴーヤだよ。説明によると回天搭載艦として竣工した最初の艦とのこと。回天はいわゆる人間魚雷。北上さんが乗せたくないアレ。

潜水艦「あきしお」内部

そしていよいよ潜水艦の内部へ。というかこの入口を見るまで自分はずっと潜水艦内部にいるもんだと思っていたが、実際は潜水艦の裏に建てられた建物の中を見てまわっていたことに気付く。潜水艦がそんなに広いわけはないかw

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潜水艦の中はやはりかなり狭い。人ひとり通れる通路の両端に謎の機械や極限までコンパクトにした居住スペースが並ぶ。これは休日で人が多いとゆっくり見るのは難しそう。

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海水とともにハッチから滑り下りたい。

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艦長室でもこの狭さ。まぁプライベートがあるというだけで大分違うか。

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ブリッジ。計器に囲まれた世界。

「あきしお」の公開している箇所はこのぐらいで、それほど多くない。まぁ機密の塊みたいなものだしね。水上艦は結構一般公開していることも多いけど潜水艦なんてまず乗る機会が無いから貴重な体験だった。

入船山記念館(旧呉鎮守府司令長官官舎)

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てつのくじら館の見学が意外に早く終わったので次の目的地へ。15分ほど歩くが珍しい建物が多いので退屈はしない。奥の建物は桜松館と呼ばれた元劇場で現在は自衛隊音楽隊の練習場所。(でも今年で使用を中止するみたい。ぜひ整備して公開してほしいな。)

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本日2つめのスポットは入船山記念館。

券売所

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2Fは資料館になっていて入船山の歴史がコンパクトにまとめられている。入場券と一緒に館内5カ所にあるクイズの解答用紙を渡された。全問正解者にはポストカードの商品があるがこれがなかなか難しい。展示をしっかり見ないと答えが分からないので、今でも結構覚えている。

旧呉鎮守府司令長官官舎

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洒落た洋館だが奥には和室がつながっている。ここが呉鎮のトップが寝起きしていた場所かぁ。

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洋室。「坂の上の雲」のロケにも使われたとか。艦これにはまるまでは全然関心がなかったので観てない…

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洋室は先述の2部屋ぐらいで、残りの部屋のほとんどは和室だった。

アレイからすこじま方面へ

閉館時間がある施設は以上で終了。まだ空も明るかったので自衛隊艦艇が見えるスポット「アレイからすこじま」方面へ歩くことにした。

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旧呉鎮守府(現在は海上自衛隊呉地方総監部庁舎)。日曜のみ一般公開されている。もう1泊して見学する手もあったが土曜日になると宿代が跳ね上がるので今回も断念した。

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呉鎮から緩やかな上り坂を登りきると「歴史の見える丘」に到着。色々な石碑があるが、やはり目を引かれるのは旧海軍工廠のドック(現在はJMUの事業所)。

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「いせ」がドック入りしていた。去年見学した「いずも」より一回り小さいとはいえ200m近くある艦なのにドックはまだ半分ほど空いている。どんだけデカいんだw。左上のドーム付きの建物がフェリーターミナル。結構歩いてきたなぁ。

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隣のドックは造船中っぽい? その隣の建物が戦艦「大和」が建造されたドック(今は埋め立てられている)。

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人と一緒に撮ると建物がいかにデカいかがよく分かる。ビルなら珍しくない高さなんだろうけど、平屋なのと入口の広さで数字以上にデカく見える。wikiによるとこの建物は大和を隠すためののだったらしい。

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「歴史の見える丘」からさらに歩を進めると自衛隊の艦艇が見えてきた。これだけ密集してると壮観だなぁ。呉鎮と同じくこちらも日曜日に一般公開されている。途中道を間違えてIHIの工場に迷い込んだりしてたんで暗くなってきた。

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「アレイからすこじま」に到着。いやー軍港って感じですね。時刻は17時半でかなり暗く写真を撮るには向かない時間だが、自衛隊の定時だったみたいでラッパの音が鳴り響き旭日旗を降ろすところを見ることができた。良いタイミングだったのかな。

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ひびきだよ。

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港近くの倉庫。左右の2つは旧海軍施設で真ん中は戦後に建てられたものらしい。

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港前の「港町珈琲店」で晩ごはん。軍港を見ながら食事が出来る。客は僕一人で貸し切り状態だったので窓側の席をゲット。

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呉市内の一部の飲食店では各自衛隊艦艇のカレーを提供してくれる。ここ「港町珈琲店」では潜水艦「くろしお」のカレーを再現しているとのこと。潜水艦の飯は美味しいと聞くので楽しみだ。

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くろしお特製”広島風”柔らか牛筋カレー(980円)。スパイシーで美味しい。大盛りにしなかったのは失敗だった。ライスのみ注文できるか聞いてみたら、メニューにはないが大盛り料金(たしか+100円)で対応してくれた。ありがとうマスター。

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すっかり夜になった港。↑は魚雷積み込み用のクレーン。

帰りはバスで。18時という時刻だが5~8分間隔でバスがくるのでのんびり食事をすることができた。観光客向けではなく工場で働くひと向けらしく工場前のバス停で大量に乗ってきた。異国の地にてひさしぶりに帰宅ラッシュに巻き込まれる。まぁ夜道を歩いて帰るよりは全然良いけど。

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フェリーターミナルで荷物を回収して10分ほど歩いて呉駅へ。肝心の「呉」のところの照明が壊れているのが気になるw。「暮れ」とかけているとか?

ここからは今夜の寝床である広島へ。帰宅時間帯だが広島行きは”下り”になるのかな?座ることができた。ラッキー。

ざっくりしたプランだったけど目的はほぼすべて達成して文句なしの滑り出しである。明日の江田島(この旅メイン)もこうあって欲しいものだ。

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カプセルホテルで艦これをするの図。カープ優勝記念ということで1500円というプランだった。2泊で3000円。安い。設備も新しいしうるさい客もいなくて文句なし。それでも3連休前になると倍以上の価格になるのでちょうど良いタイミングだった。

カプセルホテルは嫌いではない。というか好き。この狭さがまさに「ねぐら」って感じで心地よい。まあ毎日だとストレスが溜まるだろうけどw。旅先で色々見てまわるのも楽しいけど、無事予定を消化したあとホテルで酒飲んだりお菓子食べたりしてまったりする時間も最高なんだよなぁ。

実家はWIMAXが入らない僻地なので久しぶりの艦これ。旅先のゲームってなんでこんなに面白いんでしょう。新春任務があと数日でリミットを迎えるので頑張って消化しているところ。

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