2018年新春旅行 2日目(長崎:出島、大浦天主堂、グラバー園)

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提督の朝は早い。まだ夜も明けきっていない6時過ぎ。今日も傘をさすほどではないが小雪がちらついている。そして相変わらずの寒さ。ただ今に限れば悪天候もライバルを減らすという意味では好都合かもしれない。

本日2月6日は艦これ×ローソンコラボの後段作戦の開始日。昨日の街ブラの際に目を付けていたローソンにグラスとエクレアを買いに出かけた。やはり東京に比べて競争率が低いのか最初の店舗で無事目標を確保した。

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このエクレア、朝から食べるには重い…

よし、長崎2日目。今日から本格的に長崎観光開始だ。93式食ってる場合じゃねぇ。

出島

しかし今日も朝から雪。しかも昨日よりも強く降っている。

まず足を運んだのはホテルから近い出島。学校で社会の時間に習ったあの出島だ。と言っても今はまわりが埋め立てられ住宅街に埋没しており、島感はまったくない。

天気が悪いこともあり人はまばら。客よりスタッフのほうが多そう。そんなこともあって、最初に何気なく話しかけたガイドさんにずーと出島を案内してもらった。お互い止め時を失ってしまいズルズルと2時間以上w

いや、何度かキリの良いタイミングで「ありがとう。よく分かりました。」旨の挨拶はしたんだけどね。そのあと歩いていると「ここはね~」と再びガイドが始まるw。こっちもきっちりとした予定があるわけではないから、説明されるがまま聞いていたら結局ほぼ全ての施設についてガイドしてもらった。

というわけで出島に関しては結構詳しいよ。

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出島の入り口。大人510円。ね、島感ないでしょ。正面に見えるのは昔の小学校。出島が役割を終えた後に建てられた施設。倉庫なんかは取り壊して出島だった頃の建物を復元しているんだけど、この小学校は結構歴史もあるし、見た目の良いのでそのままにしているそう。

2階は立ち入り禁止だったが、おばちゃんが構わず上がって行ったので付いていったら2階で開かれている外国語教室の生徒だった。

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出島のメインストリート。右のガイドさんに話かけたのが長いツアーのはじまりだった。(正確にはこの人の紹介されたガイドさん)

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まずはミニ出島模型の前で出島の成り立ちを聞く。もともとはポルトガルとの貿易のために民間の承認が今の金で100億円かけて埋め立てた人工島。もともと河口だったので浅く埋め立てやすかったみたい。(そのせいで、現在は出島のまわりも埋め立てられて島感がなくなってしまった訳だが。)

しかし、ポルトガル人が問題(布教とか一揆とか)を起こして僅か2年で閉鎖されてしまう。100億かけたのに2年しか使わないんでは全く元が取れてない。その後商人はなんとか幕府を説得して、今度はオランダとの貿易に出島が使われるようになった。

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日本からの主な輸出品は銅。海外ではあまりとれなかったのかな?

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他には陶磁器など。日本から送る際には緩衝材として藁で包んでいた。逆にオランダからの荷にはシロツメクサが緩衝材として使用されたとのこと。

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日本の輸入物のメインは砂糖。輸入された砂糖の多くは江戸に運ばれるわけだが、その際通った街道には色々なお菓子の店が出店し「シュガーロード」と呼ばれてるようになったとのこと。

また当時貴重な砂糖も長崎では割と楽に手に入ったことで、長崎の味付けは甘いらしい。また、後日佐世保のバスガイドさんに聞いた話でも、リンガーハットも長崎県内の店舗は味付けが異なり、やっぱり甘いのだとか。

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去年復元された橋。位置も同じということで、見る場所によっては出島らしく見える。

しかし、上の模型の写真を見てもらえばわかる通り、実際の橋は4mぐらいしかなかった。橋の付け根の出っ張った土地が削除されているうえ、護岸工事で出島自体もだいぶ削られたので、実際よりだいぶ長い橋になっている。

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そしてこれが実際の橋(の一部)。まだ残っているのは驚きだ。そして割と野ざらしなのもw。この日たまたまかもしれないが。TOKIOに譲ればDASH島で活用してくれそう。

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出島は長崎市の所有であり復元が進められている。詳細なイラストが多数残っているので、それを元に似た家具を市の職員が探して買ってくるらしい。このソファはフランスの家具屋で買ったとのこと。いいなぁ。そんな仕事がしたい(税金で)。

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出島に住むオランダ人は基本外出禁止なので退屈が一番の敵。仕事が無い時はゲームで時間を潰していた。写真はビリヤードだが現在のものとずいぶん様子が異なる。ゲートボールに似たゲームだったのだとか。

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舶来品を江戸に運ぶ行列の模型。手前の籠の前に黒い出っ張りが見える。外人さんが足を延ばすためのスペースだとか。

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輸入された西洋の食器。とのことだが意外と和テイスト(中華テイスト?)。逆輸入って感じ。

どうした? 飽きた? 僕の出島トリビアはまだまだこんなもんじゃないけど、この位にしておこうか。

昼ごはん

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こんな中を長時間歩き回ってるから僕も(ガイドのおじさんも)体がヒエヒエ。ちょうどランチタイムなので中華街に緊急避難して暖をとる。

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中華街の入り口すぐ近くにある京華園の麻婆定食。別に名物ではなくランチメニューで安かっただけ。しかしこれは身体が温まるわ。実は8年前にも来たお店。その時はちゃんぽんを食べた。

港など

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午後は港をブラブラ。曇っているので写真もイマイチ。そして風も強い。

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対岸の三菱重工業長崎造船所でメンテ中の護衛艦。ぼくのガバガバ護衛艦知識を披露しよう。番号が1XXの船が兵器を積んだ船、17Xがイージス艦、数字が大きい程最新型。というわけで写真は最新鋭のイージス艦であることが君にも分かったね。

また雪が強くなってきた。北方鼠輸送はこんな感じだろうか。

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常磐ターミナルに到着(写真は翌日のもの)。軍艦島行きのフェリーを予約するためだ。ネットで予約可能だが平日はガラガラだったので、天候を睨みながら現地で予約することにした。

しかし、昨日の両便と今日の午前便はいずれも出港できていない。午後便は出港したが、上陸できるかは着いてみないと分からないらしい。天気予報によると明日は幾分波が穏やかなようだが、上陸できる保証はない。

天気予報を信じて明日の午後便の予約をした。4000円。

大浦天主堂

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常磐ターミナルから再び陸側に歩くとすぐに上り坂。長崎といえば坂。そして街並みもなんだかオシャンティーな感じに。10分ほどで大浦天主堂に到着。

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しかし残念ながら外装は工事中。多くの人は入場せずにここから写真だけとってたけど、これではガッカリだろうな。入場料600円を支払い園内へ。

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教会途中にある広場。また雪が強くなってきた。

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ただ雪のおかげでインスタ映えする写真が撮れてしまった。でもインスタやってないからブログに載せておきますね。

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見るところは基本教会のみ。しかも教会内は撮影禁止とあって人は少なかった(僕以外では女性客がひとり)。内装やステンドグラスは見事だが、やはり晴れていないとステンドグラスの威光は半減。曇りの日は外側からライトアップするといいかも。

入場するか迷ったが、次いつ来れるかわからないし、今の工事が終わると博物館とのセット料金で1000円になるとの情報を前もってつかんでいたので入場した。

静かな教会内でボーとする時間も悪くはない(ナレーションはずっと流れているが)。600円でその静けさを買ったと思えばいいか。思わず懺悔をしたくなる雰囲気だが、品行方正な人生を送ってきたので、懺悔することが見つからなかったw

グラバー園

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教会の横道から1分ほど歩けばもうグラバー園。園内は結構な高低差があるが、入口から最高部まで動く歩道がついていて、上から下りながら見ていくスタイル。ただ、入口の動く歩道は整備中だったが。

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入園料は610円。ほぼ同じ料金だが大浦天主堂よりも圧倒的に見どころが多い。生憎の天気だが結構な人が入ってた。やはり外国人が多い。入園後の歩道は動いてた。

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旧三菱第2ドックハウス

1896年(明治29年)に、三菱重工業長崎造船所第2ドックのそばに船員の休憩宿泊施設として建てられた建物。園内で最も高いところにある。内部には、船の模型や写真の展示などがある。(wikipedia)

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2階ベランダからの眺め。高台に建っているので見晴らしがよい。対岸の三菱造船所が丸見え。

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旧ウォーカー住宅

ウォーカー商会を設立したロバート・ネール・ウォーカーJrの旧邸。4つの部屋がある。もとは大浦天主堂のそばに建てられていた。(wikipedia)

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そのお部屋など。そんなに大きな部屋ではないが、別の部屋にも似たようなソファーなテーブルセットが。そんなにいる? やはりイギリス人たるものティータイムは大事にしないとね、ってこと?

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旧リンガー(弟)住宅

木造、平屋建、屋根は寄棟造、桟瓦葺き、建築面積385.0平方メートル。居住者のフレデリック・リンガー(Frederic Ringer, 1838年 – 1907年)はグラバー商会の幹部として元治元年(1864年)頃に長崎に来訪。重要文化財。(wikipedia)

あのリンガーハットのリンガーさんね。

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邸内はこの辺が舞台になっている「蝶々夫人」、またその蝶々夫人を演じたオペラ歌手・喜波貞子に関する品を展示している。知らずに撮った一枚で、今調べて知ったんだけどね。

知ってればもう少し詳しく見たけど、そんな状態ではなかったw

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オープンカフェテラス。流石にこの天気じゃお茶してる人はいない。

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「蝶々夫人」をオペラ化したプッチーニさんの像。

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お馴染みの旧グラバー住宅。ここでカメラの電池が尽き以降はスマホの写真(泣)

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150年前の西洋料理を再現したもの。なんでイギリス料理じゃないん?あっ…(察し)

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温室。

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ホテルに帰還。身体の芯から冷え切っている。宿のチェックインが17時と遅いので17時前なら1番風呂で貸し切り状態なのが連泊の良いところ。

この日の晩は何食べたっけな? 隣のコンビニでパンでも買って食べたかな? 忘れてしまった。旅は夜が本番って人も多いけど、僕は大人しいもの。

明日こそ晴れますように。

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