2018年新春旅行 5日目(佐世保:セイルタワー、バスツアー)

5日目はどんよりとした曇り空。天気予報では明日から雨の予報だが、今日から降り出してもおかしくなさそうな空。なんとかもってくれればよいが。本日の予定は午前中にセイルター。午後は佐世保市内を巡るバスツアーに参加する予定。

朝ごはん

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8時過ぎにホテルを出て、昨日目を付けていた店に朝食を食べに行く。その名も「朝市食堂」(写真は昨日撮ったもの)。朝5時からセリが行われて、一般人も参加できるらしい。水揚げされたばかりの新鮮な魚介を楽しみにして行ったら…

「食堂の営業時間は10時~15時です」

ちゃんと確認していない僕が悪いんだけど、「朝市食堂」って名前なら朝からやってると思うじゃん? あさイチも8時15分からやってるじゃん?

仕方がないので来た道をトボトボ引き返し、駅のスーパーでサンドイッチを買ってホテルの部屋で食べた。

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しかし、このサンドイッチも佐世保名物のひとつ「ロンサンド」。マスタード?がとろっとしてて美味しい。これも昨夜スーパーで目を付けていたのだが、他のサンドイッチが割引販売される中、ロンサンドだけは強気の定価販売。たしかにこの味なら定価でも手が伸びる。

セイルタワーへ

では気を取り直してセイルタワーへ。昨日行った海軍墓地方面と違い、セイルタワー方面は路線バスが豊富。駅から2kmほどあるのでバスが楽なのだが、散歩も兼ねて徒歩で行くことにした。

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とんねる横丁。防空壕を利用した商店街だが、言われないと気付かない。その由来から闇市みたいなのを勝手に期待してたので「あれっ、意外と普通だな」という感想。9時過ぎの時点ではあまりお店は開いてなかった。

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10時前にセイルタワーに到着。セイルタワーは旧海軍の時代から現代の自衛隊までの史料を展示している自衛隊の施設。入場無料だが残念ながら内部は撮影禁止。

2時間ほど滞在して、海軍のフロアはだいたい見終わった。残りは明日。

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写真OKなのはこれぐらい。

昼ごはん

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朝のリベンジ。朝市食堂にて海鮮丼600円。スペシャル海鮮丼1000円と迷ったが、ここはリーズナブルに。

バスツアー「海風」

本日のメインイベントであるバスツアー「海風」。朝、佐世保駅の観光センターで申し込んだ。朝、昼、夕方の3コースあって、立ち寄るスポットは基本的にはどれも同じだが、展望台がそれぞれ違う。どれも九十九島を望める展望台なのだが、昼コースの弓張岳は九十九島に加えて佐世保市内、つまり米軍基地も見渡せるという一粒で二度美味しい展望台ということで、昼コースにした。

ちなみに、HPにある第2,第4土曜日のみのプレミアムコースは現在募集していないそうな(なら削除しなきゃだめでしょ)。自衛隊艦艇見学を組み込んだコースなのだが、頻繁に見学中止になるのが理由とのこと。

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バス乗り場にいくとガイドさんが「今日は貸し切りです!」とのこと。あれ?数日前にもあったような。しかし、長崎造船所と違って徹頭徹尾参加者は僕一人でした。

実は、佐世保にはこのバスツアー「海風」以外にも、

日本遺産を巡る「海軍さんの散歩道」バスツアー

日本遺産を巡る「海軍さんの散歩道」徒歩ツアー

というのがあって参加を申し込んでいたんだけど、いずれも最低催行人数を満たせず中止となってしまった。昨日正門までしか行けなかった総監部の中に入って、防空指揮所跡やくらま食堂とかに行けるツアーだったんだけどなぁ。

しかし、この「海風」は客が1人でも催行してくれるからありがたい。儲かってるかは怪しいけど。

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まず最初は昨日も見たジャイアント・カンチレバー・クレーン。長崎造船所で見たのと同じタイプであちらは150tまでだが、こちらは250tを釣り上げる能力がある。

しかし、あちらは世界遺産なのに対し、こちらは日本遺産止まり。ギリギリ明治に間に合わなかった(大正2年生まれ)のが理由だ。

ここでクイズ。SSKは何の略? 最初のSは佐世保、最後のKは工業。ここまでは当てられたが、真ん中が分からなかった。正解は船舶、佐世保船舶工業。

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反対側に目を転じると明治時代に建てられたレンガ倉庫が並んでいる。こちらは自衛隊の敷地。鉄骨の筋交いは後から耐震のために入れたものではなく当初からのもので、こういう造りは全国的にも珍しいのだとか。たしかにあまり見ない気がする。

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佐世保重工第4ドック(旧第七船渠)。大和型の造修を目的としたドックで実際に武蔵が入渠して偽装の工事を行っている。関係ないけど船って横に延びていくかたちで出来てくんだね。縦に積み上げていくんだと思ってた。

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隣の第3ドックには護衛艦が入渠していた。調べてみるとDD-102はるさめでした。走行中にしてはうまく撮れてた。

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第1~3ドック。ここでバスはUターンして弓張岳展望台へ。結構距離があるので、その間は九十九島に関することを教えてもらった。読み方は「くじゅうくしま」であること。実際には99どころではなく208つも島があること。それが分かったのが割と最近(2001年)であること。ちゃんと1つ1つ島名があること(1番島、2番島とかじゃなくちゃんとした名前らしい)。

などなど色々教わったが、ワインディングロードを結構な速さで登っていくもんだからだんだん酔ってきて、途中から頭に入っらなくなってきたw 特に今回は黙ってガイドを聞いてるんじゃなくて、(客が僕だけなので)隣で普通に会話するような感じだったので、ことさら酔いがまわりやすい。

飛行機に揺られ、フェリーに揺られ、今回は三半規管が鍛えられる旅だ。

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しかし山頂に着くとそんな気分が一気に吹き飛ぶような絶景(是非全画面表示でクリックを!)。曇ってるのがどうかと思ったけど、これはこれで幻想的。

左手の白いギザギザが佐世保駅。その左隣に宿泊先のホテルリソルも見える。駅から右側に出っ張った岸壁が倉島岸壁。土日に自衛隊艦艇の一般公開をしている。

中央手前には250tクレーンがあって、その奥が米軍基地。米軍の艦艇が数多く停泊している。さらにその奥の島にうっすら三本の柱が立っているのがわかるだろうか。太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を中継した(といわれる)針尾送信所である。

右側は山に隠れて見えないが、先ほど見た佐世保重工のドック群がある。佐世保の見どころが詰まった一枚。

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先ほどの写真は第一展望台からの写真で、九十九島は第二展望台のほうがきれいに見える。ただあまり九十九感はないかも。九十九島メインなら別の展望台が良いかも。九十九島八景というのがあるみたい。

右端の山は絶対○○富士ってあだ名があるだろうなー、と思ってガイドさんに聞いたら相浦富士(正式名は愛宕山)と呼ばれているそうで、やっぱりねという感じ。伊能忠敬が日本地図作成のために訪れた際、あの辺で作業してたとか。(ちょっと記憶があいまい)

ここ弓張岳には砲台跡もあるのだが、ツアーでは立ち寄らない。というかこの第二展望台も5分程度の自由時間の中、ダッシュで行ってダッシュで撮ってきた写真。やはりマニアックな場所を周るには車がいるね。いやクレーンやドックも十分マニアックだとは思うけど。

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弓張岳に植えられていた「シャシャンボ」という木。これが訛って「させぼ」になった説があるんだとか。

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また、佐世保湾を上から見ると、入口が狭くて内部は縦横に分岐している葉っぱみたいな形をしている。まさに良港って感じだけど、その「葉」っていう感じをばらしてみると…

葉

っていうのが由来という説もあるらしい。個人的には後者のほうが「おー」ってなって好きかな。

そんな話や佐世保映画、佐世保グルメの話をしているうちにバスターミナルに到着。約1時間半、楽しい時間でした。ちょっと酔ったけど。ただ、バスターミナルの上がホテルなので1分で休めるw

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ぽつーんw

ガイドさんはEXILEを案内したことがある!と自慢してた。確かにEXILEが乗ってそうな内装ではある。

晩ごはん

暫く休憩してからお土産を買いに佐世保駅へ。九十九島せんぺいはちょっとベタなので「ぽると」っていうお菓子にした。帰ってから食べてみたけどめっちゃ甘い。「ニッポンのミナサーン。コレがシュガーデース」っていうバテレン感丸出しのお菓子。これ1個でブラックコーヒー1杯いける。

晩ご飯はホテルのレストランで2日連続のレモンステーキ。リソルの優待券が余ってるのと、昨日のアサクラとの違いはどんなものかと。

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スープとサラダ。

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そしてレモンステーキ。 昨日のアサクラ同様、レモンソースがかかっている普通のステーキという感じ。ただ、肉の固さが全然ちがう。それにソースが固まりつつあって残念なステーキだった。

サラダ・スープ・ライスのセットで2100円。優待券利用で実際に払った金額は100円だが、定価で食べるなら専門店にするべき。

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九州旅行もいよいよ明日で終わり。

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