戸隠神社へ行く

信州旅行3か所目は戸隠神社です。そばと忍者で有名ですね。先日は城→城と友達のリクエストだったので、やっと俺のターン。なのですが、残念な結果になります。

アクセス

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戸隠神社へは長野駅から約一時間に1本バス(アルピコ交通・戸隠線)が出ている。今回は宿泊したホテルの最寄りののりば「善光寺大門」から乗車した。時刻は8時半。戸隠神社は宝光社・火之御子社・中社・九頭龍社・奥社の5社からなり、下(麓)から順に回るため「戸隠宝光社」で下車する。乗車時間は50分ほど。運賃は1150円。

スパイラル

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電光掲示板に次は「スパイラル(SPIRAL)」と表示されている。どういった場所なのかイメージが湧かないが、この右に左に振られる曲がりくねった道のことを指しているのだろうか?そんなことを話していたら、表示は次ののりばに変わっていた。いつの間にかスパイラルを通り過ぎたようだ。しかし、まだまだ大きなカーブの連続で手すり掴んでいないと身体が揺さぶられてしまう。全然スパイラル終わってない!というか全体を通して大体スパイラルだよ。なぜあの区間をスパイラルと名付けたのか疑問だったのだが、帰りのバスで解決した。かつて長野オリンピックがあった際、ボブスレー、リュージュが行われた施設の通称がスパイラルとのこと(帰りのバスはアナウンスによる説明があった)。

飯綱高原

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下車はせず、車中からの一枚。大座法師池というらしい。池というより湖畔という言葉がしっくりくる絵画のモチーフになりそうな場所。妙高高原駅は見習っていただきたい。

戸隠神社

宝光社

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降りたのは我々のほか2名ほど。ほとんどの人は乗車したままだった。おそらく中社だけ参拝して帰るのだと思う。境内にはまだまだ雪が残っていた。長野でも少し標高が上がるとまだ冬のようだ。

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長い階段を登りきると本殿に到着した。かなり歴史のありそうな社で、精緻な彫刻が諏訪大社を彷彿させた。その隣に社務所のような建物があるがどちらも戸が閉まっている。帰ってHPを見て分かったのだが、中社以外は4月下旬ごろまで閉めているとのことだった。(調査不足!でもあまり調べると旅の楽しみが減るんだよなぁ)

とりあえずお参りを済ませてこの後どうするかを考える。次は火之御子社を経て中社へ向かうのだが2つルートがある。1つはバスのルートでもある県道。もう一つは歩行者向けの神道(かんみち)と呼ばれる古道だが、結構な雪が積もっている。境内の整備をしていた人に聞いてみると多分行けるとのことだが、地元の林業の人の感覚を東京のデスクワーカーにそのまま適用できるのか?迷ったが折角なので神道を進むことにした。

火之御子社

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靴は本格的な登山は厳しいが沢程度なら登れるトレッキングシューズ。ただ防水仕様ではないし高さもミドルカットで時々雪が靴の中にはいって冷っとする。ただ溶けた雪ではないので滑らないのが救い。これなら何とかなりそうだ。脳内では織田裕二が「乾いた氷は滑らない」と言っている。

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20分程かけて700m(超ローペース!)程進むと、中社と火之御子社の分岐路に到着した。火之御子社は中社へ向かう道沿いではなく、300mほど道から離れた場所にあるらしい。これが夏場であれば何のことはないのだが、この雪である。加えて道標が指している先に社はおろか道らしきものも見えない。若干木と木の間隔が開いている気がしなくもないが、一般的には”林”と呼ばれる景色が広がっている。

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とはいえここまで来てしまったのだから行かざるを得ない。木の間隔と足跡らしき雪の窪みを追って進むとお地蔵さまを発見。一応合ってはいるのか?さらに進むと建物らしきものが見える。これかと思って回り込んでみると普通の民家だった。ガッカリ。ただその先に目的の社を見つけ、民家を迂回してようやくたどり着くことができた。通って来たのが道なのか林だったのかは謎だがやっと一息つけた。もうこんな思いは御免なので、お参りを済ませたら県道に出ることにした。風情はないが遭難の心配もない。それにそのまま神道を進んだところで全く同じ景色が続くと思われ。

中社

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戸隠の中心と言っていいだろう。名物の戸隠そば屋や竹細工点、旅館は中社周辺に集中している。この先は奥社とその道すがらにそば屋が1件づつあるだけだった。社務所は空いているものの、まだ春待ちといった感じで、正面の階段は閉鎖されていた。脇にある女坂から境内に入ると十数人ほどの参拝客がいる。道中心細い思をしたせいもあり、賑わってるなという印象。社務所で御朱印をもらう。試しに宝光社の分も貰えないか聞いてみたがダメだったので、中社だけもらうことに。いつかリベンジしよう。

鏡池

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再び県道を進む。途中で再び小道に入って、鏡池を見て奥社に向かうプランなのだが、無理かなと話していたら、小道入り口に除雪車が。しかも除雪されてるっぽい。ありがたや。舗装路なのですいすい進む。

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詰んだ。orz

念のため、ちょっと進んでみることに。半分埋まってる案内図を発見。まだ鏡池の半分も来ていないようだ。

やっぱり詰んでた。orz

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ただ、この解放感はすばらしい。そして車の音はおろか、鳥や川の音もしないほぼ完ぺきな無音。

これはこれで今しか見えない景色ではある。早ければそもそもここまで来れないし、遅ければ雪解けして参拝客で賑わっているだろう。そう納得して、明らかに人のものではない足跡を見つけたところで引き返すことにした。

奥社

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県道を進み奥社に到着。もうオチは見えているが案の定の通行禁止。そば屋も休み。決して安くないバス代を払い、半日を潰し、いったいここまで何をしに来たのか。いや景色は良かったけどさ。万歩計は既に6kmを指している。参拝というよりもハイキング?雪山登山?雪中行軍?

20分ほど時間を潰してバスで長野に戻る。行きより100円高い1250円。ここで奥社トリビア。トイレは奇麗で温かい(ヒーター付き)。どうでもいいか?どうでもいいね。

次回予告

次は七年に一度の御開帳中の善光寺です。

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