青春18きっぷで行く東京-広島の旅 5日目(広島→呉)

4泊5日の広島旅行も今日で終了。終わってしまう寂しさと無事に終えられる安心感が混じり合う最終日独特の朝。

5日目の旅程

移動:広島(8:07)→呉(9:01)
観光:呉(大和ミュージアム)
移動:呉(13:10)→松山港(15:05)

最終日となる本日は移動距離が長いため観光できる場所は1カ所のみだが、今旅でもっとも楽しみにしていた場所のひとつ。大和ミュージアムは艦これをプレイしている人なら一度は行っておきたい場所だろう。限られた時間でじっくり楽しむつもり。

午後からは実家のある四国へ。ここから一般的な冬休みに合流する。

呉へ

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路面電車に乗って広島駅駅へ。誤字じゃないよ。JRの広島駅と区別するためか路面電車は広島”駅”までが駅名。路面電車と聞くとレトロなイメージだが、車両はご覧のとおり近代的。

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広島滞在3日目だが以外にも初めての広島駅。最初で最後の利用。

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広島はマツダのお膝元というわけでロードスターが展示されていた。今年のカーオブザイヤーらしい。東京モーターショーの時点ではまだ決まってなかったから知らなかった。

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草。

大和ミュージアム

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呉駅到着。呉線は2015年が全線開通80周年らしい。

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呉駅から大和ミュージアムへは一直線。2005年にオープンした大和ミュージアムは今年(2015)で10周年。ちなみに先日舞台探訪した「かみちゅ!」も同じく2005年に作られたアニメで、第9話「時の河を越えて」では大和が呉に里帰りする話が描かれている。

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大和ミュージアム到着。戦艦「大和」を始めとした呉で建造された艦船や呉の歴史などを紹介している。常設展のみなら500円。企画展とのセット券は800円。年末年始休まず営業というのがありがたい。

1/10スケール「大和」

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入ってすぐに目に飛び込んでくるのは本館最大の目玉である1/10スケールの戦艦「大和」。1/10といえど全長は26.3m。大型のクルーザーほどの大きさである。

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艦橋。その上には測距儀と21号電探。

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大鑑巨砲の最たるもん。世界最大の46cm三連装砲。

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男たちの大和でお馴染みの25mm三連装機銃。

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上からヤマト。

1/700 艦NEXTシリーズNo.01 日本海軍戦艦 大和

呉の歴史・大和の技術

1/10大和もすごいが、常設展エリアも負けてない。映像作品以外は写真撮影OK。

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最初の展示は戦艦「金剛」に搭載されていたヤーロー式ボイラー。1930年の第一次改装で取り外されたうちのひとつで本物。ただイギリス製なので呉の歴史とはあまり関係がないけどw

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大戦時の呉のジオラマ。今いる大和ミュージアムは「軍需部」ってあたり。

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九州南西沖に沈む大和の現在(模型)。火薬庫の爆発で船体は真っ二つに折れている。沈没の瞬間をCGで再現したビデオも上映されていた。

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死者3000人ではピンとこないが、名簿として並べられると事の重大さが伝わってくる。

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広海軍工廠が開発した航空機の歴史。初期の2つはプロペラの位置が面白い。

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呉海軍工廠で建造された艦艇の一覧。133隻は圧巻。艦これに出てくる名前を見つけるとテンションがあがる。

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呉空襲の様子。水柱の高さがハンパじゃない。

大型資料展示

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魚雷など。

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特殊潜水艇「海龍」後期量産型。先端には600kgの炸薬を積んだ特攻兵器。

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零戦六二型。艦これでは影の薄いヴァクセン。琵琶湖に不時着した期待を昭和53年に引揚げたもの。

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砲弾いろいろ。手前の3つが大和の46cm砲用の徹甲弾(白)と三式弾(赤)。

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展示エリア全景。

その他

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大和ミュージアムは模型も豊富で、こいつが地味に時間泥棒。

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戦艦「金剛」。すごい作り込み。

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航空巡洋艦「最上」。自慢の飛行甲板。

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航空母艦「飛龍」。

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企画展は「日米最後の戦艦展」が開催されていた。こちらは撮影不可。ただ常設展の充実ぶりに比べると少し見劣りした。ハワイのミズーリ記念館と姉妹館提携協定を結んだそうなので、この企画展もその一環。

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退役した本物の潜水艦「あきしお」をまるごと展示施設にした「てつのくじら館」。日本らしからぬ大胆な施設。残念ながら年末年始はお休み。

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屋外展示。戦艦「陸奥」の主砲。

艦これを始めるまでは戦史にはあまり興味が無かった。現在もwikiで聞きかじった程度の知識しかない。そんな断片的な知識でもそれがフックとなって興味をそそられた展示はいくつもあり、3時間はあっという間に過ぎていった。バラバラだったピースがつながる瞬間というのは楽しいものである。

大和ミュージアムの後はレンタサイクルを借りて散策したり昼食をとろうと考えていたが、想像以上の面白さで大和ミュージアムだけで午前が終わってしまった。全然時間が足りない。呉にはまた来ないといけないな。

大和ミュージアム公式展示図録

四国へ

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呉から四国へは、約1時間で結ぶ高速船(5,350円)と約2時間で結ぶフェリー(2,670円)があり、今回は後者。乗り場は大和ミュージアムのとなりなので、ギリギリまでお土産を選んでた。フェリー乗り場からは巨大なタンカーや自衛隊の艦艇が見えるので、なかなか楽しい。

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フェリーに乗り込んだら、みんなが座席に向かうのを尻目にひとりデッキへ。湾内の写真を撮影するためだが、めっちゃ寒い。

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護衛艦「いせ」。10月のFLEET WEEKで乗船した「いずも」のベースになった船。

横浜にて護衛艦いずもが一般公開中
先週末、一般公開されている護衛艦いずもを見学するため横浜の大さん橋にいってきた。3年に一度の海上自衛隊観艦式の一環で、体験航海や観艦式本...

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訓練支援艦の「くろべ」と「てんりゅう」。10月のFLEET WEEKでは「くろべ」も公開されていたが時間がなくて行けなかった。縁が有るんだか無いんだか。

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左から補給艦の「とわだ」、護衛艦の「いかづち」、「さみだれ」。

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唯一湾内で作業中だった輸送艦の「しもきた」。大晦日までお仕事ご苦労さまです。呉基地では土日に艦艇の一般公開をしているので、次回はタイミングを合わせて訪れたい。

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フェリーに揺られること2時間、松山に到着。しばらくすると旅の終わりを見計らったように雨が降り始めた。本当に天候に恵まれた5日間だった。

予定の消化率としてはほぼ100%だが、年末年始の休館によりそもそも予定に入れられなかった施設も多い。次回の楽しみが残ったと考えよう。全7回に渡ってお届けしてきた広島旅行もこれにて終了。お付き合いいただき感謝。

瀬戸の島旅 しまなみ海道+10島めぐり

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