アニメ「ハンドレッド」感想。という名の会長マンセー記事

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1クールに2,3本はある学園バトルアクションものだが最近はほぼ最優先で消化してる。理由は安心して見ていられるから。イギリスのEU離脱とか、24時間走り続けた末の最終ラップに故障して初優勝を逃すトヨタとか、「まさか」ばかりの今日この頃。なんだかんだあっても最期は勝つだろうと安心して見れて、そこそこ刺激がある学園バトルアクションは水戸黄門のようなもの。

タイトルの「ハンドレッド」はハヤト(主人公)達の武装の総称。使う人間によって武器の形が様々なので百武装→ハンドレッドと呼ばれているらしい。「様々な」から「百」を連想するのは西洋の技術だからだろうか。日本なら八十武装とかになりそう。

会長が好きです

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本作のヒロインのひとりであるクレア・ハーヴェイは、学園の生徒会長で「パーフェクトクイーン」という称号を持ち、グラマラス金髪ツインドリル碧眼ですわ口調と、属性てんこ盛りで一見強キャラなのだが、1クールを通じてとにかく良いところがないw

①ハヤトとの決闘
ハンドレッドを手にして2日目のハヤトに辛勝。だが、開始前に使わないと宣言した全身武装を使用させられるほど追い詰められる。公式記録としては引き分けに。

②サベージとの初戦
3話でサベージ(敵モンスター)と初めての実戦。ハヤト達1年生は初陣なので手本を示したいところだが、先のハヤトとの決闘で使用したエナジーが回復しきっておらずピンチに(ダメじゃんw)。逆にハヤトに助られる。サベージの討伐は生徒会の最も重要な仕事のひとつと思われるが、体調が管理できてない(それもほぼ私闘によって)のはかなり問題じゃない? エミリアの性別詐称発覚でうやむやになったが。まぁその辺の処世の上手さが生徒会長らしいと言えばらしいが。

③掃討作戦
最初の戦闘ははぐれのサベージ1匹で楽勝と思われたが、水たまりに足を滑らせ盛大に転び、またもハヤトに助けられる。その後、敵本隊の襲撃を受ける味方を助けるため単機先行。月光を背後にカッコよく登場するが、間もなく雨雲が月を覆い始め(文字通り)雲行きが怪しくなる。降りだした雨によって武器であるレーザーの威力は半減。アバンももたずに追い詰められてしまうw。結局すんでのところで三度ハヤト達に助けられ事なきを得る。最期、新種のサベージのバリアを(ハヤトのエナジーを借りて)破壊したシーンが本作でのハイライト。

④ヴィタリーの襲撃
前線には出ず、後方にて指揮を執る会長。人工サベージがスタジアムへの進行を開始した際、自らも出ようとするがハヤトに「任せてほしい」と諭され指揮を続行する。しかし、ネサット暴走の際にはついに我慢しきれず満を持しての出撃。最期の最期で見せ場がくるかと思われたが、ステンバイ状態のまま戦闘は終了。

とまあ文章に起こすと咬ませ犬にしか見えないのだが、不思議と魅力は衰えない。ポンコツカワイイというのともちょっと違う。「パーフェクトクイーン」とまで呼ばれて学内無敵だったのに、ハヤトが入学してきてからというものケチが付きっぱなしで、普通なら自信を無くしたり腐ったりしそうなものだが、自身が負けても案外ケロッとしていて最終的に学園や仲間を守れればよいという合理的なスタンスが好き。言い方を変えれば器が大きい。米国出身という設定もしっくりくる。

ハヤトとの決闘もそうだが、エミリアとリディが街中で戦闘を開始した際も、止める副会長に対して「やらせておけ」とお手並み拝見するなど、能力のある人材を常に探しているような印象を受ける。色よりも将を欲する曹操みたいな感じ。そういえば某18禁ゲームの曹操も金髪ツインドリルだったっけ。

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2期があるなら活躍して欲しい反面、やっぱりやられっぷりも堪能したい。まぁファンネルやビームライフルっぽい獲物なのでやっぱりそんな展開になりそう。物量で攻めてくる量産型の雑魚には強いけど、ボスには決定打を与えられないって未来が目に浮かぶ。銃使いは不遇だよ。というか能力的には遠距離からの支援が一番合ってそうなのに、接近戦を挑むからここまで負けが込んでいるような…。小回り効かないし。

ハンドレッド -ヴァリアント覚醒- (GA文庫)

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