高水三山とガルパン劇場版
高水三山
奥多摩の高水三山に登ってきた。高水三山とは高水山、岩茸石山、惣岳山の三山の総称。コースはJR軍畑駅から三山をミニ縦走してJR御嶽駅に出る、全長9.2km、標高差は登り556m・下り555mのルートだ。
この本によると、10月に登った天覧山・多峯主山が入門コース、高水三山が初級コースなので、1ランクアップである。
天気と服装
12/1 天気:晴れ 気温:16℃/10℃(東京都)
上はヒートテックの長袖シャツ、ジャージ、モーマットのハードシェル。休憩時用にユニクロの裏地がボアのジップパーカも持って行ったが、使うことはなかった。下は10月に購入したpraiseのトレッキングパンツ。トレッキングパンツ自体が初めてなので比較評価は出来ないが、ストレッチが効いてて良い感じ。
軍畑駅
8:46にJR青梅線の軍畑駅に到着。10人ほど一緒に降りたが、服装からいずれも登山客と分かる。いつものことだが僕が一番の若手。駅前にレトロな売店が1店だけある小さな駅だ。
15分ほど舗装路を歩く。脇には小川が流れているので、普段インドアな僕は既にテンションが上がっている。
登山口入口(9:20)
熊注意の張り紙があるが、定形的なものだろう。と思ったらつい先月に2件目撃例があるとのことで、テンションがちょっと下がる。帰ったら熊鈴の購入を検討しよう。
砂防ダム(9:30)
土石流を抑制する砂防ダム。この手前でジャケットは脱いでリュックの中へ。合羽、パーカ、ジャケットと衣類でリュックはパンパン。
鬱蒼とした道を10分ほど登ると急に視界が開け、一面ススキ。思わず声が出てしまった。田舎ではススキなんて珍しくなかったが、都会に染まった証拠だろうか。
再び針葉樹の森が現れるが、ベンチがあったので小休止。この時点で足に疲労が見られ、息も切れ気味。そして汗だく。普段の運動不足が偲ばれるが、チョコレートを食べて誤魔化す。
ここからの登りが一番しんどかった。途中一人に追い抜かれ、頻繁に休憩を入れながら進む。
ベンチがあったので小休止。入口の高源寺から高水山山頂まで1時間の予定(標準タイム)だったが、この時点で1時間経過の10:20。
常福院(10:25)
軽くショックを受けつつ歩き出したら5分ほどで頂上付近の常福院に到着して用拍子抜け。山道の距離ってのは本当にあてにならない。
安心したのでお参りをした後、休憩、トイレ、周囲を散策したりして15分ほど過ごした。
高水山(10:55)
常福院から5分ほど登ると最初のピークである高水山に到着。とはいえ見晴らしは悪く、ベンチはあるものの人はおらず。
ここから残りの二山は多少の差はあれどほぼ同じ標高。最大の難所を乗り切ったことで、足取りも軽やか。
2つ目のピークである岩茸石山への最後の登り。岩の上を根がはい回り、その窪みに砂利のような土が溜まっているような地面で、ハッキリとした道はない。ただ逆に色々なルートを選択できるので、出来るだけ膝を上げないようなルートを選べば斜度の割にきつくはない。むしろルートを考えるのが楽しい。登りでも下りでも、選択の余地が無い階段の道が一番つらい。
岩茸石山(11:20)
そのためここでお昼にする人がほとんどで、ご覧の賑わい(といっても10人に満たないが)。平日だからベンチを確保できたけど、休日は難しそう。
ゆっくり昼食(あんぱん)を食べて、写真を撮ったりして20分ほどの滞在。予定より20分遅れだが、1時間のバッファがあるので、問題なし。
距離、見どころの両面で、岩茸石山を過ぎると帰宅モードになる。道は相変わらず平坦で、惣岳山手前が急登とガイドには書かれていたが、岩茸石山手前と同様で大したことはなかった。ようやく身体が温まってきたのかすいすい登れる。
惣岳山(12:15)
他には青渭神社の奥の院があるが、鳥獣除けのためかフェンスが張り巡らされており趣はない。5分も留まらず後にした。
惣岳山を過ぎるとあとはひたすら下り。徐々に膝や爪先にダメージがたまり、いつもストックが欲しくなるが後の祭り。再び汗だくになりながら無心で駅を目指す。
御嶽駅(13:25)
長い下りを終え御嶽駅へ到着。13:58の電車までには到着したかったが、1本早い13:28の電車に乗れそうだったので、ジュースだけ買って急いでホームへ。
8:50 軍畑駅
9:20 登山口入口(高源寺)
9:30 防砂ダム
10:25 常福院
10:45 高水山
11:20 岩茸石山
12:15 惣岳山
13:25 御嶽駅
total:4時間35分
ガイドの平均タイムと比較すると登りと下りで遅れていた。登りはともかく下りは個人的にはスイスイ下ってた印象だったので意外だった。みんなすごいなぁ。
ガルパン劇場版
さて、登山で時間を気にしていたのは、後ろに予定が控えていたためだ。15時から立川のシネマシティで「ガールズ&パンツァー 劇場版」のチケットを予約していた。というか、映画に合わせて中央線沿線の登山スポットを探した結果、高水三山を見つけたと言うのが正しい。
ガールズ&パンツァーはその名の通り、女子×戦車をテーマとした作品で、2012年10月にTVアニメが放送された。その後、OVAを挟んで、今年の11/21から劇場版が公開されている。女子高生が戦車で砲撃戦だなんて危険と思われるかもしれないが、カーボンのおかげで怪我の心配はないとのこと。カーボンぱねぇ。
TVシリーズは見ていたし面白かったのだが、OVAは未視聴で、劇場版も存在は知っているものの特に見る予定はなかった。そんな折、立川のある劇場で「極上爆音上映」なるものを実施しているのを知り、興味をそそられた。
『ガールズ&パンツァー劇場版』音響チーム直接調整【極上爆音上映】決定。
しかも、毎月1日は映画の日ということで、通常1800円のところが、1100円で視聴できるらしい。ならばと言うことで12/1の回を予約しておいたのだった。この融通の良さこそ無職のメリット。
座席はほぼ満員。学生は1日でなくても安く見られるし、まっとうな社会人は仕事中のはずなので、無職率高そうw ただ少ないながらもカップルや親子連れもいた(確かに子供は喜びそうな作品かも)。
音響は事前に感想サイトである程度見聞きしていたが、実際に体験するとその想像の斜め上。戦車の砲撃の度に空気が震え、耳だけでなく身体全体で聞く、文字通り「体感」するといった感じ。砲撃音だけでなく、走行音や航空機の音なども迫力があって、極上爆音上映の名に恥じないサウンドだった。ただ、他のスクリーンにまで届いていないかが心配w
内容も主人公の高校の存続危機にかつてのライバル校が終結して共同戦線を張る、という少年漫画のような燃える展開で。熱い戦闘シーンや、くすりと笑えるシーンが多いが、涙を誘うシーンもちょいちょいある(桃ちゃんの号泣シーンはずるい)。124分という劇場アニメにしては長い尺だが、一連を無理なく収めるためにはこの時間が必要だったということが見終わると理解できる。量質ともに非常に見応えのある内容になっている。
OVAを見ていないせいか、初見のキャラクターが結構いた。今度見てみよう。TVシリーズも見返したくなった。極上爆音上映は現時点で12/10(水)までは上映が確定しているようなので、気になった人は是非。想像を超えてくると思うので(カーボンの有用性が)。
グッズ?販売。買う人いるんだろうか。パンフレットが欲しかったが売りれだった。