刀剣博物館へ行く

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先日、今年度2つ目のぐるっとパスを購入した。新宿で開かれる株主総会に参加する予定だったのだが、日付を間違うという凡ミス。予定が全てなくなり手持ちブタさんとなってしまったため、秋頃と考えていたぐるっとパスを購入することにした。ちなみに今回も都営地下鉄の1日乗車券2枚がセットになったタイプである。

新宿駅で購入し、駅から一番近い文化学園服飾博物館に行ってみたが、展示入れ替えのためお休み。9/25より「エピソード -服が語るひと・こと・とき-」展が始まるとのこと。

というわけで、その500m程先の刀剣博物館から秋の美術館巡りはスタートすることとなった。

基本情報

アクセス:京王新線「初台駅」から徒歩約7分(新宿駅からなら20分ほど)
開館時間:10:00-16:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日、年末年始
一般料金:600円
所要時間:約30分
コインロッカー:なし(希望すればフロントで預かってもらえる)
写真撮影:NG
行った日:2015/9/23

感想

建物は大きいが、展示エリアは2Fのみでバスケットコート反面ほどの広さ。お客さんは外国人、お年寄り、若い女子といった客層で20人弱ぐらいだった。若い女子はとうらぶ効果だろうかと穿った見方をしてしまう。

大崎看板

現在は「特別展 備前刀剣王国」が11/1まで開催中。備前は現在の岡山県。今は第2期ということで、南北朝~室町時代の日本刀が30本(口?振?)展示されていた。

波泳兼光

一番印象に残ったのは「波泳兼光」という刀。切られた相手が川に飛び込み対岸まで逃げ延びた所で真っ二つになったことから命名されたとのこと。切られたことに気づかないほどの切れ味ということだろうか。

真偽はともかく、こういった由来などが添えられていると中二心を擽られてテンションがあがる。蜻蛉切とか。

日本刀の歴史

あと日本刀の歴史も紹介されていたが、最古の時代のカッターのような反りのない刀以外は似たり寄ったりで、見分け方の説明もあったがよく分からなかった。

刀長も南北朝時代にかけて長くなるがそれ以降はまた短くなったり、反りも強い時代もあれば緩やかな時代もあり、年代とともに進化するというよりは、ファッションのようにトレンドが循環しているような印象をうけた。

ひとつ賢くなった

刀と太刀の違いについて初めて知った。

太刀
刀長が2尺(約60cm)以上で、刃を下にして腰に佩くもの。平安後期~室町時代。

太刀


刀長が2尺(約60cm)以上で、刃を上にして腰に差すもの。室町後期以降。

刀

今回展示されているのが南北朝~室町時代という過渡期にあたるため、太刀と刀は半々ぐらいの割合だった。装着するのと同じ向きに飾るルールがあるらしく、太刀なら刃が下、刀なら刃が上になるよう置かれているので、そこで違いが判断できるとのこと。(半太刀や小太刀などの例外もあるらしいけど)

まとめ

長さ、厚さ、反り、切先の割合などがそれぞれ微妙に異なるものの、良し悪しが全く分からない。最初のほうは真剣に見たが(洒落ではない)、10本目を過ぎたあたりからは一瞥したら次に行くようになってしまった。

今まで行った中で最もニッチで、博物という意味が分からなくなる博物館である。企画展しかやっていないようだが、もっと初心者向けの常設展があると良いなと感じた。

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